それから、僕は
何年もコメディ舞台に出演し続けた。
コメディ舞台の”おもしろさ”を教えてくれた
トネガワさん脚本・演出の舞台には
10回以上出演させていただき・・
他の団体が主催するコメディ舞台にも
何度も立たせていただいた。
僕が担当する配役は
決まって”3枚目”
そう、お笑い担当だ。
笑いを生み出すために
毎回全力で・・
汗水垂らしながら
舞台に立ち続けた。
客席から笑い声が聞こえる瞬間
客席がドッと盛り上がる瞬間
終演後のお客様の笑顔、鳴り止まない拍手
アンケートやSNSでの舞台の感想
そのすべてが僕にとっての
モチベーションそのもので・・・
「これ以上に、自分に向いている職業はないかもしれない」
そう、心から思えるほどだった。
そんな最中・・
とある舞台の打ち上げ中に
共演者からこんなことを持ちかけられた。
「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」