「え?舞台を作る?」
「そうです!一緒にゼロから、舞台作りましょう!俺らで、2人芝居、やりましょう!」
「2人芝居!?」
彼の名前は、ケイスケ。
年齢は僕の一つ下。
ケイスケとは
トネガワさんの舞台で共演したのが
キッカケで仲良くなった。
たまに2人で飲みに行ったり、
他の作品でも何度も共演したり。
時には、同じ舞台の
A・Bキャストで同じ配役を当てられて
お互いに切磋琢磨しあったりと・・
役者仲間で一番強い
繋がりをもった男だった。
そんなケイスケからの
予想外でもあり・・
なんとも”熱いお誘い”だった。
カサハラ
「え?ケイスケは舞台作ったことあるの?」
ケイスケ
「ないっす!」
カサハラ
「他の団体で制作のお手伝いとかは?」
ケイスケ
「ほとんどないっす!」
カサハラ
「え、大丈夫?!」
ケイスケ
「大丈夫っしょ!」
ケイスケとは、こんな男である。
僕をも凌ぐ、ノリで
”なんとかなるっしょ”タイプなのだ。