とても大切なことだ。
綺麗な状態で郵送した方が受取る方も、
やはり“気持ちが良い”はずである。
その日は、もう夜も遅かったので、
翌日、アルバイトが終わった後に、
ちゃんとした封筒を買って帰ることにした。
「いつもは何でもギリギリだったり、
少し遅れがちなクセがあるけれど・・・
今回は“提出期限”に余裕をもって
ちゃんと送れるようにしよう。」
僕は、普段の行いも
“これ”をキッカケに改めようと心に決めて・・
その日は、翌日に備えて
少し早めに寝床に就くことにした。
そして、翌日の夕方。
アルバイトが終わって帰宅。
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「あ、やべぇ、封筒買うの忘れた!
でもまぁ・・・・まだ締切まで余裕もあるし、
明日は必ず買ってから帰ろう。」
まだまだ、大丈夫。
僕は、変わるんだ。
そして、翌日の夕方。
アルバイトが終わって、帰宅。
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・
「あ、やべぇ!また封筒買うの忘れた!
でも、もう夜も遅いし・・・
これから外に出るのはめんどくさいなぁ・・・」
まぁ、まだ日にちはあるし・・・
明日忘れなければ大丈夫。
僕は、変わるんだ。
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そして、一週間後の夕方。
アルバイトが終わって、帰宅。
「なんか最近、とても大事なことを
忘れているような気がするけど、なんだっけ・・・」
まぁ、そのうち思い出すか。
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その数日後の、お昼過ぎ。
アルバイト先にて。
Nさん
「ケントおはよー!
書類審査の結果って、まだ届いてない?」
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僕
「・・・・・ぬぁあああああああ!!!!」
「(やべぇ!エントリーシート郵送するの、すっかり忘れてた!)」
「(え?締切って、もうまだ間にあう?え、もう過ぎちゃってる?!)」
「(ダメだ、家に帰ってエントリーシート確認しないと分からねぇ・・・)」
冷汗が、滝のように溢れ出る。
Nさん
「ケント?どうしたの?」
僕
「いえ、何もありません。」
というより、“何もしてません”
Nさん
「結果が気になるわね!!」
僕
「はい。僕も気になり過ぎて、
ドキドキが止まりません」
違う意味で、
震えが止まりません。
Nさん
「ケントならきっと大丈夫!
楽しみに待ちましょうね~!!」
僕
「は、はい・・」
何が、 “僕は、変わるんだ” だ・・・
何も変わってねぇじゃねーか!!!