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<09>『テレビに出る人』になりたくて【その5】~盛大に狂い始めた~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2022.06.16

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これまで【完全非公開】だった、私、カサハラケントの俳優人生の裏側を赤裸々につづります。 笑っていいとも!の一般参加コーナーで見事グランプリを獲得したカサハラ青年。これを機に芸能界への道が開かれるかと思った矢先、生放送の裏側ではバンクーバー五輪男子フィギュアスケート決勝で高橋大輔選手が銅メダルを獲得する大盛り上がりを見せていたため、視聴率のほとんどを他局に奪われるという不運に見舞われる。カサハラ青年の夢への道のりは、ほぼ振り出しにもどってしまったのだった・・・

前回までのあらすじ


笑っていいとも!の一般参加コーナーで
見事グランプリを獲得したカサハラ青年。


これを機に芸能界への道が
開かれるかと思った矢先、


生放送の裏側では
バンクーバー五輪男子フィギュアスケート決勝で


高橋大輔選手が銅メダルを獲得する
大盛り上がりを見せていたため、


視聴率のほとんどを
他局に奪われるという不運に見舞われる。





カサハラ青年の夢への道のりは、
ほぼ振り出しにもどってしまったのだった・・・




突然の連絡




笑っていいとも!に
出演してから数週間後、


僕は突然Nさんに
「話がある」と呼ばれ、


近くのカフェに向かった。




お店につくと、
2人用のテーブル席にNさんが座っている。


いつものように少し派手目な装いだが、
Nさん自体はいつもと少し雰囲気が違って見えた。




「(あれ?何かいつもと様子が・・・)」




僕は、恐る恐る席の方に向かった。




するとNさんは僕の到着に気づき、
こちらに軽く会釈した。





「(え?今、軽く会釈した?)」






やはり、いつもと違う。






僕がいつもアルバイト先に出勤すると、
「あら、ケント!!!おはよ~っ!!!」
と、Nさんは元気に声をかけてくれる。




確かに職場とカフェでは
環境も状況も異なるが・・



それでもNさんが僕に対して
『軽く会釈』だけというのは・・



不自然、極まりない行動だった。




僕「(うっ・・これは、 ただならぬことが起こりそうな気がする・・)」




僕は息を飲み、席についた。



「遅れてすみません。」



Nさん
「急にごめんね。ちょっと話したいことがあるの。」




「え・・・なんですか?」




Nさん
「ケント、あのね」




「は、はい・・・」






普段は明るくテンション高めのNさん。
しかし今日は、急に改まったご様子。





「(な、何だろう・・・)」





一瞬にして変な緊張感につつまれた。
Nさんは、少しモジモジしているようにも見える。




「(この雰囲気に、この様子・・・



え?まさか・・・







愛の告白とかされないよね・・?!)」






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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。