『今日から、君の職業は、正式に”役者”だよ』
そう言われた、あの日から・・・
あの”只者ではない演出家”は、
カサハラ青年にとって”社長”となった。
そう、
ついにカサハラ青年は念願の
”芸能事務所”に所属することが出来たのだ。
という訳で、
事務所からオーディションに送ってもらうための
”プロフィール用”の写真を撮影し、
事務所から色々なオーディションに
プロフィールを送ってもらったところ・・・
早速、”とある撮影”の
お仕事が舞い込んで来たのだった・・・
「君が撮ってきた”プロフィール写真”。その写真が、“合格の決め手”になったそうだよ」
そう社長(只者ではない演出家)
から言われた数日後。
僕は、駒沢公園に向かっていた。
僕の住んでいるアパートから駒沢公園は結構な距離があり、
しかも集合時間は早朝だったこともあり・・
その前夜は、早めに寝床に就くことにした。
のだが・・・
緊張のせいか、夜中に何度も目が覚めてしまって
結局あまり眠れないまま・・
この日を迎えてしまった。
そう、今日は・・・
芸能事務所に所属して、初めての仕事。
とある”撮影”の日だ。