結局、その日の稽古では・・・
僕の登場する
シーンはことごとく
「全然ちが〜う」
に終始した。
UPさん
「では、次の稽古は週明けの3日後になります〜!今日の稽古の反省を踏まえて、しっかりと精度を高めてきてくださいね〜!」
キャスト
「はい!」
僕は肩を落としながら
帰り支度をしていると・・・
「ケント、お疲れ〜」
と、UPさんが声をかけてくれた。
UPさん
「初めての”コメディ”はどう?」
カサハラ
「そうですね・・・一言で言うと、超難しいです・・」
UPさん
「やっぱり、そうだよな〜(笑)正直、コメディって演技の中でもかなり難易度の高い分野に入るから、そう簡単にやれるものではないんだよ〜」
カサハラ
「そうですね・・今日1日で痛いほど実感しました・・」
UPさん
「まぁ、今回のキャストもほとんどが”コメディ”初挑戦のメンバーだから、みんなには思いっきり苦戦してもらおうと思てるよ(笑)」
カサハラ
「え、そうなんですか?」
UPさん
「ケントは自分のことでいっぱいいっぱいで、周りが見えてなかったかもしれないけど、他のキャストのみんなも今日の稽古は大苦戦してたよ〜」
カサハラ
「な、なんと・・・全然気がつきませんでした・・・汗」
UPさん
「まずはみんなに”コメディ”舞台っていうのが、一体どんなものなのか、頭と身体で理解してもらうところからだね〜」
カサハラ
「・・・そうですね・・僕も、早くそれを理解していきたいですね・・」
UPさん
「まぁ、たぶん、その”キー”となるのは・・・ケントだろうね〜」