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私の人選に間違いはありませんでした


カサハラ
「え・・?良くあること、なんですか?」


団長
「うん、役者は誰でも少なからずね、そういう”不安”を抱えているものだと思うのね〜。もちろん、演じている最中は”自分の役に集中している”けれど、演じ終わった後は”これで良かったのかな・・?”って、不安に思ってしまうものだよ〜」


カサハラ
「そっか・・・みんな、同じように、不安を抱えているんですね・・」


スラ男
「私も、そう思いますよ。・・あ、そう言えば、カサハラくんは確か、”表現演技”を学びたいから、うちの劇団のオーディションに参加したって言ってたよね?」


カサハラ
「あ、はい・・」


スラ男
「この半年で、その”表現演技”は習得できましたか?」


カサハラ
「習得・・いえ、それは・・正直わからないです」


スラ男
「なるほど。・・・まぁ、私から言えることは、”固く考え過ぎないこと”ですね」


カサハラ
「固く考え過ぎないこと、ですか?」


スラ男
「うん、カサハラくんは、”リアル演技””表現演技”、その2つは”全く別のもの”だと考えているようだけど、私は別に、分けて考える必要はないと思います」



カサハラ
「分けないで・・?」


スラ男
「そう。確かに”リアル演技”と”表現演技”では、アプローチの仕方は違うかもしれないし・・世の中には他にもいろいろな演技法というものも存在します」


カサハラ
「・・はい・・」


スラ男
「でもね、結局は、どんな演技法も”同じゴール”に向かうのだと、私は思っています」


カサハラ
「同じゴール?」



スラ男
「はい。それは、見ている人の”心を動かす”こと」


カサハラ
「”心を動かす”・・・」


スラ男
「まだまだ、カサハラくんの演技には、荒削りさや課題も残ります。でもね・・・カサハラくんの演技は、見ている人の心を動かす力があります」


カサハラ
「え・・・?」


スラ男
「この半年間、私はカサハラくんの主人公を、一番近くで見続けてきました。そして、思いました。”やっぱり私の人選は間違っていなかったな”と。10年以上前から、この作品を全国の小学校で上演してきましたが、この作品の主人公を演じた中で、カサハラくんが・・・



歴代で一番、”心を動かす演技”をしていますから」


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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。