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きっと”この先”はない


僕は予想外の
UPさんの返答に息を呑んだ。


カサハラ
「そ、それは・・・」


確かに稽古中を
思い返してみればそうだった。

説明セリフのシーンで勢いを
セーブしたところで・・・

確実に噛まないかと言うと
そうではなかった。



逆に、慎重になりすぎて
セリフをつっかえてしまう・・

ということも多くあったのだ。


UPさん
「確かに、セリフを噛んで、全体の勢いを落としてしまうのは、役者として絶対にあってはならないことだよ。しっかり練習をして、セリフを噛まないことが、まずは役者としての最低ライン


カサハラ
「はい・・」


UPさん
「でもね」


カサハラ
「・・でも?」


UPさん
「それを意識しすぎて、ケントの”お化けハンター アカイ”という役が、守りに入るほうが絶対にダメ!」


カサハラ
「守りに・・」


UPさん
「今日の序盤の重たい状況も、”お化けハンターの登場シーン”をきっかけに、一気に盛り返すことができた。あれは、お化けハンター2人の”攻めた姿勢”がもたらした成果だよ」


カサハラ
「攻めた姿勢・・」


UPさん
「もしケントが、今日の”噛んでしまった”という結果を踏まえて、明日から”守り”に入ってしまったら、お化けハンター2人のバランスは、きっと崩れてしまう。それが全体にも悪影響を生んでしまう可能性だってある。だからこそ、ケントには、このコメディ舞台で、どんどん攻めていってほしい」


カサハラ
「・・・」


UPさん
「だからって、セリフを噛むことを容認するわけじゃ無いよ。勢いを持ったまま、セリフを噛まないこと。これが千秋楽までにケントに俺から課す”課題”だよ」


カサハラ
「課題・・・はい、わかりました・・・攻めの姿勢で、挑戦します!」


UP
「その勢いだよ〜!」


UPさんは、いつも僕の
モチベーションを上げてくれる。


この”課題”は、
そう容易いものでは無い。


それは、自分でも
よく分かっていることだ。


でも、挑戦しなければ・・

きっと”この先”は​ない。


この舞台の成功は・・
僕に懸かっているんだ。


つづく・・・

P.S.

いやぁ〜このコメディ舞台の初日というモノは、ジェットコースターのように激しい浮き沈みのある公演でした。笑
自分の出番で笑いが起こると本当に気持ち良くて、どんどん勢いに乗る一方、一度セリフを噛んでまうと、一気にゼロになるというか、メンタル面にかなり悪い影響が出て・・もう何が何だかわからない精神状況になってしまいましたね。汗

次回!!
UPさんから課された”課題”、それは、とても難しいものだった。攻めれば攻めるほど湧いてくるリスク、しかし、決して守りに入ってはならない。そんな中、カサハラ青年の”初コメディ舞台”は、どんどん終演に向かっていくのだった・・・

あ、来週はちょっと
イベント出演などがいくつか入っているため・・・

おやすみさせていただきます。汗

なので次回は
【6月27日(木)】の更新となります〜!

また・・お楽しみに〜!!

カサハラケント

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。