そして、
およそ70分後。
初めて音響も入った
本番さながらの2人芝居が・・・
なんとか終わった。
正直、僕は・・・
全然満足のできない出来だった。
台本を叩きつけたくなる
ような気持ちだった。
しかし・・
トネガワさん
「う〜ん、まぁ、良いんじゃない?」
トネガワさんから
予想外の一言が出てきた。
カサハラ
「え?」
トネガワさん
「まぁ、修正したほうがいい部分は結構あるけどね〜」
ケイスケ
「ありがとうございます!ぜひ、ダメ出しをお願いします!」
トネガワさん
「うん、まずはね〜」
その後、トネガワさんから
演出家の立場から”第3者の目線”で
立ち位置や動きにセリフなど・・
細かい部分の修正点を
いくつも教えてもらった。
それは僕ら2人だけの目線では
”気付けないもの”ばかり。
そして
一番大きかったのは
全然満足のできない
出来だと感じた僕と
演出家目線の
”トネガワさん”の評価が
正反対だったこと。
これこそが・・
主観と客観の
大きな違いだった。
「(トネガワさんに観てもらえて本当に良かった・・・)」
本当に感謝しかない。
僕ら2人は改めて
大きな手応えと・・
トネガワさんからもらった
「ダメ出し=宝物」を大切にして・・
残りの稽古に
励むことができた。