#オーディション #コラム #俳優 #新潟 #新発田市 #養成所
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「え、うそでしょ!?また40位!?」





僕は目を疑った。


そして同時に目の前が真っ白になった。



まさかの、
前回と同じ・・・


”40位”





これまでの練習・努力の日々は何だったのか・・

過去を思い返しても、真っ暗。


そして、未来を想像しようにも・・・


真っ暗。




僕はふとレッスン初日の
“ガタイのいい人”の言葉を思い出した。




ガタイ
「芸能界で生きていくには、“強い気持ち”がとても大切だからね!
中には、厳しい指導に耐え切れなくて途中で諦めてしまう人もいる





厳しい指導に耐え切れなかった訳じゃないけど・・・
途中で諦めてしまう人の気持ち





今なら、その気持ちが分かるような気がする・・・




それから数日間。
まさに僕は“無気力状態”だった。




“10月オーディション組”には
もちろん選ばれることなく、



だからと言って、
選ばれたメンバーに対しての嫉妬心すら全く湧かず


「へぇ~、みんなすごいなぁ~。」


と、完全に他人ごと。



そして気づけば、
同じクラスのメンバーが数人いなくなっている。


僕と同じように
審査会の結果が振るわなかったメンバーの一部は・・




夢を諦めて養成所を去っていたのだ。





本当にシビアな世界である。

実力を求められる世界、それに応えられなければ・・


そこに居場所はないのだ。






「ここは僕の居場所じゃなかったんだな。
僕も、もう夢は諦めようかな・・」







と、思った・・





その時だった。






同じクラスの
“EXILEっぽい男”が



急に声をかけてきた。




「え・・・?」



この悪魔のささやきで、
僕の運命は・・・




またコロっと、
あらぬ方向へと歩み出したのだ。




つづく

P.S.



2回目の審査会で40位という順位を見たときは本当に愕然としましたね。
しかもあれだけ“分析”したのに、2回目の上位陣の中には“コピー曲”を歌っていた人も結構いて(笑)もう、本当に“どうしたらいいんだろう”と暗礁に乗り上げた感覚は、今でもハッキリ覚えています。汗



次回、2回目の審査会もまさかの“40位”という結果に終わってしまったカサハラ青年。もちろん「10月オーディション組」に選ばれることもなく・・・“夢を諦める”ことが、ついに現実味を帯びてきてしまう。しかし、そんな最中、僕に声をかけてきたのは、タイプ的に“絶対に仲良くできないだろう”と思っていた“EXILEっぽい男”だった。「ケント、俺と一緒に“俳優・タレントコース”に移動しようぜ!」この一言がカサハラ青年の運命を大きく狂わせるのであった・・・


お楽しみに~!


カサハラケント



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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。