旅劇団での1年間の役者修行を終えて、
東京に帰ってきたカサハラ青年。
”究極の表現演技”を身につけることで、
社長の求める”究極のリアル演技”に近づくことができる・・はず。
そう信じていたカサハラ青年だったが・・
彼を待ち受けていたのは、
予想だにしない”笑撃”の展開。
コメディ舞台への挑戦だった・・・
カサハラ
「(なんなんだ・・こんなことが・・・本当にあっていいのか・・!?この台本、史上最強に面白いじゃないか!!!!)」
僕は初めて読む”コメディ台本”に・・・
身体の芯から度肝を抜かれた。
カサハラ
「(だってまだ、稽古だってしてないのに・・ただ席に座って、キャスト全員で台本を読み合わせただけで、この面白さは・・尋常じゃない!!)」
すると・・
「ケント、久しぶり〜」
今回出演オファーをいただいた
プロデューサーのUさん
(通称:UPさん)
が、僕の元へやってきた。
カサハラ
「UPさん、久しぶりです!」
UPさんとは、僕の初舞台で
ご一緒した時以来の再会。
今回は”プロデューサー”という立場だけど
普段は”演者側”として舞台にも立たれ・・・
かなりストイックに、
自分の役と向き合うタイプの役者さん。
僕の初舞台の時も、
優しく、時には厳しく接してくれた。
そんなUPさんから
届いた出演オファーが・・・
僕は嬉しくてたまらなかった。
UPさんと僕は、身支度を整えて
一緒に駅まで歩いて向かった。
UPさん
「台本読んでみてどうだった?」
カサハラ
「もう、ヤバいですね・・最高に笑いました・・!」
UPさん
「だよね、この台本を書いた演出家の”トネガワさん”(仮名)とは、これまでに何度か一緒に舞台を作ってるんだよ」
カサハラ
「そうだったんですね!」
僕は、UPさんとの
久しぶりの会話を楽しんだ。
UPさん
「ちなみにケントは・・・」
カサハラ
「はい・・?」