カサハラ
「みんさん、お疲れ様でした!」
みんな
「お疲れ様でした〜!」
カサハラ
「えーっと、正直、今は反省しかないです・・僕がセリフを噛んでしまったことで、流れが止まってしまったり、客席の空気が変わってしまったり・・いい感じで紡いできたものを僕が何度も台無しにしてしまったなって、本当に申し訳なく思います」
UP
「まぁ〜、確かにケントがセリフを噛んだ瞬間は、やっぱり”あぁ・・”って空気になることはあったけど、それを差し引いても、今回のケントのこの作品への貢献度は大したもんだったよ〜」
カサハラ
「え・・・?」
UPさん
「ケントの登場シーンであれだけ笑いを起こしてくれるのは、他のキャストの勇気にもなっただろうしね〜。そうだ、お化けハンターの相方のショウコ(役名)は、一緒にやってみてどうだった?」
ショウコ
「もう、私も舞台上で何度笑いそうになったか分かりませんよ〜!あれは共演者殺しですよ(笑)。でも、ケントくんがこの舞台の起爆剤になったのは間違いないです。一緒に舞台に立てて、本当に楽しかったし、ケントくんが相方で良かったよ〜!」
カサハラ
「シ、ショウコ・・・」
UPさん
「ほら、いい感想もらってるじゃないか〜!ケントは反省ばかりしてるけど、実際”初めてのコメディ舞台”は、どうだったんだい?」
カサハラ
「そうですね・・・正直、最高に楽しかったです・・!」
UPさん
「ほぉ〜!」
カサハラ
「最初は不安でいっぱいでしたけど・・・本番を迎えて、お客さんの”笑い声”を全身で受け取った瞬間、こんなに幸せなことはあるのかって・・・役者人生で初めての体験でした」
UPさん
「お〜いいねぇ〜」
カサハラ
「個人的な話ですけど、これまで立ってきた舞台は、リアル演劇だったり、子ども向けの演劇だったり、もちろんそれらは勉強になるものばかりで、僕自身も凄くやり甲斐を感じていたんですが・・・今回の”コメディ舞台”は、別格というか、こんなにも気持ちのいい経験をできるのかって・・正直、役者として技術も実力も未熟極まりない僕ですが・・
また”コメディ”やりたい。
そう思いました」