初鮎はロック~冷や(5℃~20℃)の温度帯で
おすすめの温度帯は「5℃~10℃」
ロックでも常温(15℃~20℃)でも美味しくいただけるようです。
そこで今回は、この3段階で飲みくらべてみることにしました。
(1)ロック(だいたい5℃)
(2)5~10℃(手で温めてみた温度)
(3)10℃~15℃(室温に戻ってきたころ)
(1)ロック(5℃前後)
・キリっと軽やかな淡麗辛口
・涼やかなあじわい
ロックで味が薄くなるかと思いきや、
元の旨味がしっかりしているので味が薄くなった感じがしません。
日本酒の度数が気になる方、お試しください。
(2)5~10℃(特におすすめの温度帯)
・ほんのり甘さを感じる飲み口
・和三盆のような優しい甘さが徐々にひらいてくる
・質感も、まるで燗冷ましをした時のような滑らかさ
軟水の滑らかな質感、ほんのり甘みを感じる水質に加えて、
お米の持つ甘みと旨味が絶妙にマッチ。
香りも綿菓子のような、ふんわりとした優しい甘さを感じます
冷蔵庫から出して、おちょこを手で温めながら飲むと楽しめます。
10~15℃(一番華やか)
・イチジクの実ような、ほんのり甘くてココナッツ系のクリーミーで青みを感じる香り
・じんわり旨みもひらいてくる
・味わいは華やかにふくらむというより、優しくじんわり余韻を感じるタイプ
・食中酒としても飲みやすい
「落ち着いた甘さ」を感じる香り
(※イチジクやココナッツと書いていますが、感じ方には個人差があります)
この3段階の中では香りと味の華やかさを感じますが、
ベースにある澄んだ飲み口や滑らかな質感もしっかり感じられます。
この温度帯であればワイングラスでも美味しくいただけそうです。
皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。