“例年の80倍” 佐渡でマグロが記録的な豊漁 新潟市の中央卸売市場でマグロを味わうフェア始まる《新潟》
新潟市江南区の中央卸売市場では6月13日から県産のマグロを味わうフェアが始まりました。いま佐渡ではマグロが豊漁だといいます。その量、例年のなんと80倍。なにが起きているのでしょうか。
“例年の80倍” 佐渡でマグロが記録的な豊漁 7月5日まで味わえるフェアも
新潟市江南区の中央卸売市場では6月13日から県産のマグロを味わうフェアが始まりました。
いま佐渡ではマグロが豊漁だといいます。
その量、例年のなんと80倍。なにが起きているのでしょうか。
30キロほどの重さにもなる佐渡産の本マグロ。
13日、中央卸売市場の中央食堂では4本ものマグロが解体されました。
ずっしり大きなマグロに手際よく包丁を入れていく職人。
マグロが次々と切り分けられていきます。
解体を始めてから10分後には、新鮮なお刺身に。いただいてみると…
佐渡マグロ 新鮮なお刺身 その味は?
(リポート)
「佐渡のマグロをいただきます。おししいです。最初はマグロの歯ごたえをしっかり感じるんですけどその後にすぐ脂の甘みがやってきます。じわっと口の中でとけてたいへんおいしいです」
中央卸売市場内6つの飲食店 7月5日までの金曜日と土曜日 マグロ丼や寿司などを提供
ここは新潟市江南区の中央卸売市場。
13日から県産のマグロを楽しめるフェアが始まりました。
一般の人も利用できる場内6つの飲食店で7月5日までの金曜日と土曜日、マグロ丼や寿司などを提供しています。
旬のマグロ 佐渡の海で異変か…例年の80倍の豊漁!!
そんないまが旬のマグロ。じつは佐渡で異変が起きています。
13日朝、佐渡市の両津港では小型のメジマグロ24本、さらに30キロ以上の本マグロも1本、水揚げされました。
内海部漁業生産組合の本間信俊さんによりますと例年、5月はマグロの水揚げが700キロ程度だといいますが、ことしは54トンにのぼっています。
その量、例年の約80倍。
ことしの漁獲量の多さには本間さんも驚きを隠せません。
〈内海府漁業生産組合 本間信俊組合長〉
「漁師歴長いんですが、初めてです。5年平均でだいたい(5月は)680から690(キロ)だったんですが、ことしに限っては54トンあがりました」
漁獲枠が決まっているため、それを超えないよう水揚げせずに放流しているほどだといいます。
ことしのマグロは佐渡に限らず全国的にも稀にみる豊漁となっています。
なぜことしはこれほど豊漁になっているのでしょうか。
世界的な漁獲量の規制効果か 小さなマグロは捕らない
新潟県水産海洋研究所によりますと、数年前マグロの漁獲量が危機的な状況だった際、小さいマグロは捕らないなど世界的に漁獲量の規制がおこなわれました。
規制の効果が出始めたことが全国的な豊漁の理由ではないかとみられています。
加えてことしの佐渡の海は水温やエサの環境が良くマグロが回遊してきている可能性が高いということです。
記録的な豊漁のマグロ。
味も申し分ないといいます。
〈新潟冷蔵 小柳貴仁さん〉
「例年よりはたしかに新潟にも佐渡のマグロ来ていますので売れ行きとしてはいい傾向にあるのかなと。ことしは脂の乗りもよくて身質しっかりしてますし、鮮度良いので是非、食べに来てください」
いまが一番の旬の時期。
モチモチした食感が楽しめる佐渡のマグロをこの機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。
【なぜ】佐渡でマグロが異例の豊漁 卸売市場ではマグロフェアも《新潟》