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【LiveReport】シスハイ、終活クラブ等出演。新潟バンドの登竜門 終幕「CHECK MATE 2025 =THE LAST= at 新潟LOTS《DAY2》」2025.03.02

イベント

2025.03.22

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先日3/1(土)・2(日)の2日間、新潟LOTSで開催されたCHECK MATE 2025 =THE LAST=。終活クラブ、ザ・シスターズハイを始めとした選りすぐりの新潟バンド20組が軒を連ねたこのイベントをレポートする。

LIVE REPORT《DAY2》

DAY1のuseless human beingから始まり、初登場の高校生バンド明晰夢や、新潟Heavy Musicシーン代表Invert Hourglass、The Madpotatoman。そして大トリTHE KING OF ROOKIEのライブを経て、DAY2が幕を開ける。この日もザ・シスターズハイ、終活クラブを始め、新潟バンド10組がラインナップ。中にはチェックメイトオーディション経験を持つバンドもあるように、新潟バンドにとって憧れ、青春の舞台が遂にこの日終わりを迎える。

ドミナンラーフ

『俺たちがドミナンラーフ!=THE LAST=のトッパー、ドミナンラーフ始めます!』と開口一番爽やかすぎるリフとハモりがロッツに靡いた1曲目は「青春凡人革命譚」。全員としっかり目と目を合わせて、チェックメイト最後のトッパーを噛み締める。『初めて出た時もトッパーだった!最後もトッパーを務められて幸せです』と、「レプリカ」をプレイ。

ドミナンラーフ [Photo by たかのひろゆき]

Gt/Vo.ふじとわの歌いながら奏でる、ギターテクニックとリズム感には脱帽せざるを得ない。平日のライブハウスの板を踏みしめまくったバックグラウンドが経験値となって滲み出ている。ボーカルのファルセットや、アタックを込めるまでの曲線を確実に歌いこなしながら、ブリッジもカッティングも一切ブレずに外さない。

ドミナンラーフ [Photo by たかのひろゆき]

チェックメイト全3回出場のドミナンラーフ。初回から毎回披露している「90年人生合戦」では、全員でステージに向け思い切り拳を突き上げる。歌詞が怪しいながらも皆で歌い上げたイントロも微笑ましく「君と陽炎」。最後は恒例のお客さんにギターを渡し、最後のジャーンを弾いてもらうくだりもスーパーロックバンド、ドミナンラーフならではの光景だろう。そんな笑顔で明るく開幕したCHECK MATE =THE LAST=のDAY2、続くはRamblamp。

ドミナンラーフ [Photo by たかのひろゆき]

<Setlist>
1. 青春凡人革命譚
2. レプリカ
3. たずねびと
4. 90年人生合戦
5. 君と陽炎

Ramblamp

歪ませながらも滑らかなボーカルが、クセになる彼らの1曲目は「海岸線をなぞる」。波のように毎小節轟音が押し寄せ、青い照明とともに海の底から太陽を見ているような感覚に襲われる。がなりにも似たGt/Vo.しらいの歌声の歪みとRamblampのサウンドは、どこか懐かしい雰囲気でノスタルジックな気分が呼び起こされる。

Ramblamp [Photo by たかのひろゆき]

去年のチェックメイトオーディションにも出場しているRamblamp。惜しくも結果は届かず、3位。1年間ずっと見守り続けてくれたCHECK MATEから遂に声がかかり、今回の出演が実現した。『1年前からずっと続けて、僕のことをずっと助けてくれた曲があります』と、披露するのは「アンセム」。淡い白のLEDが体温を帯びていくように水色に変わる。スネアにもリバーブがかかり、海岸線からより深海に落ちるような浮遊感が不思議な感覚だった。

Ramblamp [Photo by たかのひろゆき]

『決めてることがあって、僕らはまだまだいっぱい音楽を続けます。チェックメイトは終着駅まで着いたけど、駅に着いたら、家に帰ったりまたやる事がある。また明日が来る。だから、また僕らも逢いに行くし、皆も逢いに来てください。今日は本当にありがとう』と、最後は「終着にて」から「チョコレート」。彼らも地元長岡HOODにてチェックメイトの1週間後、自主企画を行う。
<Setlist>
1. 海岸線をなぞる
2. 陽炎
3. アンセム
4. ☆
5. 終着にて
6. チョコレート

yuugao

ボーカルとキーボード、ドラムのアコースティックスタイルの3人組yuugaoがDAY2、3番手を務める。Vo.みなみの優しい歌声と、Key.ひよりの透き通るようなハモりに癒され、ゆったりとした時間が流れる。
『私達yuugaoは、チェックメイトこれで最初で最後の出演になってしまいました。音楽をやる側になるよりもっと前から、この会場にライブを見に来ていました。ずっと憧れていた場所だったんですけど、今日はもう憧れただけの場所じゃないので、ここがどんなに広いステージでも、どんなに広いライブハウスでも、いつもの私達らしく今日を楽しく過ごしたいと思っています』

yuugao [Photo by たかのひろゆき]

ドラムの縁を叩くリムショットの音も、轟音犇めくチェックメイトの中ではとても新鮮で心が洗われるようだった。オレンジの照明に包まれながら、ピアノの弾むようなテンポアップしたリズムで始まったのは「ナイフ」。優しさはそのまま健在で、ノリノリの楽しさに合わせながら手拍子をぱちぱちする子供の姿もまた眩しい。

yuugao [Photo by たかのひろゆき]

『今日という日がどんな日であっても、チェックメイトの音楽が皆さんの日常の中に、心の中にピンで留まっていたらいいなと思います』と、最後はこの日のことを重ねてしまう「ハッピーエンドの後で」を披露。余韻を残すようにほっこりとした雰囲気のまま続くはアンダーカーニバル。
<Setlist>
1. 惜夏
2. 苦い
3. ソファ
4. グッナイガール
5. ナイフ
6. ハッピーエンドの後で

アンダーカーニバル

第2回のチェックメイトから出演経験のある3ピースロックバンド、アンダーカーニバル。Gt/Vo. 井川 洋の丁寧な指運びでリフが始まり、ドラムとベースも畳み掛けるような展開を繰り広げた1曲目は「うつしみおうか」。ストロボに包まれながら、激しいロックサウンドを掻き鳴らす。本当に3ピースかと疑ってしまうほど音数が多くテクニカルだ。

アンダーカーニバル [Photo by たかのひろゆき]

『前回出たのが2015年だから、10年振りにチェックメイトに帰ってきました。最後だけど悔いが残らないように楽しんでいきましょう』と、このイベントと長年連れ添ったアンダーカーニバルが、主催である小林さんについても触れる。

アンダーカーニバル [Photo by たかのひろゆき]

『新潟バンドにとって1つの目標であるチェックメイトにすごく感謝してます。ただありがとうって言ってもさ、言葉じゃ小林さんは納得しないんだよ。“いいライブせんかい”って人だから、残り2曲力貸してくれるかい?』と続くは「リアルにミュージック」。ギタータッピング、ベーススラップもあり、緑と紫の照明が不気味に彼らを照らす中、縦ノリでロッツを揺らす。小林さんをライブで納得させる。その言葉には全く嘘がない。それほどの気迫とクオリティをまんまと見せつけられた。
<Setlist>
1. うつしみおうか
2. 春をゆく人
3. ケモノ
4. 永遠の一日
5. リアルにミュージック
6. シネマ

カタソビ

Vo.アイラとGt.ふみなによるアコースティックユニット・カタソビがDAY2、5番手折り返しを務める。イントロを奏でるやいなや歓声があがった1曲目は、「ODORO」。アコースティックではあるが、赤い照明がよく似合う迫力には息を呑むしかない。木の肌を感じるほどにWOODYなギターはジャキジャキと弾けるように歌声と噛み合っていく。

カタソビ [Photo by Sekino"Finder"Tsukasa]

『チェックメイトを調べて、いざオーディションを受けようと思った時、ソロとユニットの枠がなかった悔しさを反動に、絶対に主催者がソロとかユニットとか関係なく呼びたくなるくらい“気になる存在”になろうと思いました。今思えばその感情が私達の初期衝動だったと思います』と、活休を挟んで、チェックメイト出演が実現した小林さんとのエピソードも口にした。

カタソビ [Photo by Sekino"Finder"Tsukasa]

彼女達のもう1つの武器がルーパーを駆使した重ね合わせていく楽曲だろう。ボイスパーカッション、ギターのボディを叩くスラム奏法、カッティングを器用に使いこなし、その上でリードメロディと歌声が乗る。完成を一緒に見届ける楽しさと、ボーカルインを待ち望むワクワク感がそこにはある。そんなルーパーを駆使した新曲「きみのまぼろし」を最後に、続くはもしもしカメよにバトンが渡る。
<Setlist>
1. ODORO
2. レイトショー
3. 結露
4. 燈りあそび
5. きみのまぼろし(新曲)

もしもしカメよ

その名の通り昔話のようなレトロで一癖あるボーカルが特徴の3ピースバンド、もしもしカメよ。ディレイとリバーブ、少量のチャイナ感が漂うギターもアクティブで、1度聴いたら脳にこびりついてしまう。
伸びやかな心地いいボーカルと、BIG MAFFのノイジーな輪郭大きめのギターが胃に響いてきたのは、「幽霊の街」。中毒性のあるリフが優しくロッツを包んだのは、「超新星的少女」と、もしもしカメよのワールドが次々と繰り広げられる。曲ごとに別の絵画の中に飛び込むかのような感覚に陥るようだった。

もしもしカメよ [Photo by たかのひろゆき]

『4回出させてもらって、色んな人達に頑張ってるところ見てもらえたし、これからもこういうイベントがあったらまた出たいなと思いました。どんなものでもいつか無くなってしまうけど、悲しいとか寂しいとか思えることがとっても嬉しいなって思います。人生楽しんでるなって思います。これからもそういう経験していきたいと思います』と、チェックメイトへの思いも馳せながら、最後の曲は「桃源郷」。

もしもしカメよ [Photo by たかのひろゆき]

もしもしカメよといえば、この曲を思い浮かべる人も少なくないだろう。ドラミングに合わせ皆でクラップ。異様な浮世話の世界観で誘う“らんらららんらんらん”の大合唱には幾度となく圧倒された。
<Setlist>
1. NEVER LAND
2. スカート
3. 幽霊の街
4. 超新星的少女
5. 太陽のマーチ
6. 桃源郷
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