「オリンピックがいま目の前まで来ている」新潟市出身のフィギュアスケート中井亜美選手 GPファイナルで日本勢トップの2位 12月19日からは全日本選手権が始まる
女子フィギュアスケートGPファイナル 中井亜美選手(新潟市出身)が日本勢トップの銀メダル獲得 「オリンピックが目の前」 《新潟》
女子フィギュアスケートで新潟市出身の17歳・中井亜美選手がオリンピック出場に向け大きく前進です。
世界トップスケーターが出場するグランプリファイナルで日本勢最高となる銀メダルを獲得しました。
日本代表は12月19日から始まる全日本選手権を経て決まります。
ショートプログラム3位の中井亜美選手。
冒頭のトリプルアクセルでは、ショートで失敗した3回転半のジャンプをきれいに着氷します。
この日はオリンピック銀メダリストの浅田真央さんが見守っていました。
浅田さんは中井選手にとって憧れの存在。
〈中井亜美選手・小学3年当時〉
「浅田真央さんのテレビを見て(フィギュアを)やりたいなと思いました」
5歳のとき中井選手がフィギュアスケートを始めるきっかけとなったのがオリンピックで輝いていた浅田真央さんでした。
小学4年生のときには浅田さんのスケート教室に参加。
憧れのメダリストから直接、指導を受けました。
〈中井亜美選手・当時〉
「真央ちゃんが教えてくれたからその分、一生懸命がんばれたらいいと思います」
その後、中学入学と同時に、より競技に集中できる環境を求め、練習拠点を千葉県に移します。
約3年前、中学生のころ取材したときには…
〈中井亜美選手・当時〉
「先生カメラがあって跳べないので、こっちで跳ぶ」
取材カメラが気になって練習に集中できないこともありましたが…
11月の公開練習では、50人を超える報道陣が見つめるなか、3回転のジャンプを堂々と決めていきます。来年2月に迫るオリンピックについて聞かれると…
〈中井亜美選手〉
「初めての経験や感情が色々あるんですけど(オリンピックが)夢から目標に変わっているのは事実」
そして、12月6日のグランプリファイナル。
演技の直前には…
「真央ちゃん見てる」
「真央ちゃんのために頑張るくらい頑張る」
浅田真央さんの代名詞でもあるトリプルアクセルを決めた中井選手。
その後もコンビネーションジャンプで着実に得点を重ね…
フリーの結果は146.98。
ショートと合わせて220.89となり日本勢としては最高順位の2位。
オリンピックの代表入りに大きく前進しました。
〈中井亜美選手〉
「本当にびっくりしていて、表彰台も乗れると思っていなかった。本当に緊張感のあるなかでトリプルアクセルの着氷だったり少しミスはあったんですけどしっかり、リカバリーすることができて本当にいい経験ができた」
12月7日、中井選手が小学生のころ練習を重ねた新潟市のアイスアリーナでは将来のトップスケーターを目指す子どもたちが中井選手に憧れの視線を送っていました。
〈練習に励む選手〉
「必殺技のトリプルアクセルを着氷していてすごいと思いました。ぼくもあのようにできるように頑張りたいです」
「すごいと思いました。金メダルを取れるように目指してほしい」
「みなさんが感動できる演技をしていてすごいなと思いました。金メダルを取れるくらいの実力があるので頑張って金メダルを取ってほしいです」
〈中井亜美選手〉
「シーズン初めは全く意識していなかったオリンピックが、もういま目の前まで来ているというのはすごくいま感じている」
オリンピック日本代表は12月19日から始まる全日本選手権を経て最終選考が行われます。