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どんどんシャープなモノにしていった



「いかんいかん!」


余計な思い出が邪魔をして、
一瞬集中が切れてしまっていた。


「よし。改めて、読み進めよう」



僕は、再び歩きながら読み進めた。


しかしまぁ、歩きながら読むと
これほどまで頭に中に入るものだとは思わなかった。


歩くことで脳が活性化されるのか?


歩くことで余計な情報が
入りにくくなったりするのか?


まぁ理由は良く分からないけれど
この「歩きながら台本を読む」という方法は


これまでの常識を覆すほど
衝撃的なものだった。


と、良い感じの集中力を
保ちながら台本を読んでいくと・・



ふむふむ・・・そういうことだったのか・・!!



稽古初日では見えてこなかった
それぞれの登場人物のキャラクターが・・


ハッキリと
かたどられてきた感覚になった。



なるほど・・・役の言葉遣いや感情の動きを見ていくと、そのキャラクターの人物像がだんだん見えてくるんだな・・


なんだ、この2人はカップルだったのか・・・


この人は、あの人に恨みを持っていそうだな・・・


などなど・・・・


それぞれの役、

そして、この作品の世界観というものが


くっきりと、浮かび上がってくるようになってきた



「そうなると、僕ら”遺族たち”というキャラクターの役割としては・・・・」


”キャラクター”を作り上げる為には、
自分でその“キャラクターだけ”を掘り下げていくのではない



他のキャラクターの存在、関係性、世界観が
”自分のキャラクター”を形成するためのヒントになっているのだ。




「よし・・そうしたら、僕の“神谷椎太郎”は・・・もっとこういう人物である方が自然かもしれないな・・」



台本を読みながら、

時折、”神谷椎太郎”の人物像に
関連付けるヒントを拾い上げては



一旦読むのを中断し、
頭の中でイメージを膨らませて・・・



ボヤっとした状態の“神谷椎太郎のふち取り”
どんどんシャープなモノにしていった。


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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。