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<35> 第3章「職業:役者」~ 遺族C ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2023.02.02

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「テレビに出る人」になりたいという夢だけを持ち、幾多の困難に直面してきたカサハラ青年。ずっと、本当にずっと、”漠然としたまま”の夢だったが、カサハラ青年はいつどんな時も諦めることはしなかった。ただただ、諦めることはしなかった。必ず、いつか上手くいくはずだと、ただただ漠然と自分を信じ続けた先に・・・ついに、カサハラ青年は「舞台出演」というオーディションの合格を勝ち取れたのだ。夢へと続くスタートラインに立つことが出来たのであった。

前回までのあらすじ



「テレビに出る人」になりたい


という夢だけを持ち、
幾多の困難に直面してきたカサハラ青年。


ずっと、本当にずっと、
”漠然としたまま”の夢だったが、

カサハラ青年は
いつどんな時も諦めることはしなかった。

ただただ、諦めることはしなかった。


必ず、いつか上手くいくはずだと、
ただただ漠然と自分を信じ続けた先に・・・

ついに、カサハラ青年は

「舞台出演」という
オーディションの合格を勝ち取れたのだ。



夢へと続くスタートラインに
立つことが出来たのであった。

滲み出る”違和感”



「なんでや・・」


そう漏らしたヒノ君の一言が・・
異様に僕は気になった。


まぁ、僕ら
オーディション組5人は

今日が稽古初日なのだから
”見学”だけと言われてもそりゃ・・


納得はいく。



むしろ僕の場合は


「よっしゃ!今日は見学だけだから、気軽に過ごせる!」


と内心、小躍りしてしまっていた。


他のオーディション組も、
僕と同じように少しほっとした表情をしたのを・・


僕は見逃さない。


しかし、だ。


ヒノ君は、その処遇に対し、
あからさまに不満を漏らしていた。


それほどまでに
演技というものが好きなのか・・


それほどまでに
”追求”したいものだからこそ・・


初日や何やと関係なしに、
すぐに稽古に参加したかったのか・・


ヒノ君ほどの”本物の役者”ならば、
異論なしにそう思うかもしれない。


しかし・・・


それとは全く異なるような、
ヒノ君から滲み出る”違和感”に・・


僕は不安を感じずにはいられなかったのだ。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。