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<24> ~ カサケンのツバメ返し ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2022.11.10

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Nさんが持ち寄ってくれた「深夜ドラマ」のオーディションという大きなチャンスを、エントリー失敗という大失態でふいにしてしまったカサハラ青年。焦りに焦った彼は、自分の条件にあうオーディションを片っ端から応募することに。「とりあえず何でもいいから・・」そんな中「書類審査おめでとうございます!」との一通の連絡が・・それはまだ見ぬ「舞台」というフィールドからの招待状であった。”不誠実な自信”を持ったまま、当日オーディション会場に到着したカサハラ青年であったが、まさかの展開に慌てふためく。「もうダメかもしれない・・」そう思ったとき、リュックの中に”逆転の一手”になるかもしれない”あるモノ”が入っていたことに気づくのであった。

前回までのあらすじ



Nさんが持ち寄ってくれた「深夜ドラマ」の
オーディションという大きなチャンスを、


エントリー失敗という大失態で
ふいにしてしまったカサハラ青年。




焦りに焦った彼は、
自分の条件にあうオーディションを
片っ端から応募することに。

「とりあえず何でもいいから・・」


そんな中
「書類審査おめでとうございます!」
との一通の連絡が・・


それはまだ見ぬ
「舞台」というフィールドからの招待状であった。



”不誠実な自信”を持ったまま、
当日オーディション会場に到着したカサハラ青年であったが、
まさかの展開に慌てふためく。


「もうダメかもしれない・・」

そう思ったとき、



リュックの中に
”逆転の一手”になるかもしれない


”あるモノ”
入っていたことに気づくのであった。




なんとも不気味なものだった



「これを使えば・・

もしかしたら、逆転の一手になるかもしれない・・・!!」




僕はリュックの中から
“ソレ”を取り出すと・・


こっそりとズボンの
後ろポケットの中に忍ばせた。



今回のオーディションは、
とあるビルの地下一階にあり、


地下へ繋がる階段を下りてくと
少しずつ会場の全容があきらかになる。


オーディション会場は、
普段ダンス教室や何かのお稽古で使われるような


全面“鏡張りのスタジオ”。



さらに階段を下りていくと

スタジオの一番奥に2台の長机が
設置されているのが見えてくる。



向かって左側から順に

「脚本家」 「演出家」 「プロデューサー」



と書かれた張り紙を前にいかにも
“業界人っぽい”男性3人
パイプ椅子に座り



参加者に鋭い眼を向けながら
じっくりと審査している。




「こ、こえぇ・・・」





それが第一印象だった。




その中でも特に「演出家」の人は


かなりガタイが大きく、そして、
いかにも業界人っぽいその様子はまさに・・


某養成所の
“ガタイのいい人”と
“長髪のいかにも業界人っぽい人“を



足して2で割った感じ。



だけど明らかに違うのが

「眼つき」



その演出家さんの眼光は、
“すべてを見透かしている”ような・・




なんとも不気味なものだった。



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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。