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新潟県初のワイン酵母仕込み

ぬるこ:そもそもの話なのですが、「ワイン酵母」とは何ですか?
横田さん:ワインを作るときに使う酵母菌です。 何百種類もあって、香りのイメージに近い酵母5種類くらいから醸造テストを始めました。

今から14年前でしょうか。当時の小林社長から「今までの味と違う系統の清酒として、『ワイン酵母』使ってみよう」という提案があり、開発が始まりました。
高橋さん:他県では何蔵かあったと思いますが、新潟県では初でしたね。

横田さん:初年度は甘くなったり、あまりアルコール度数が上がらなかったり、手探りでした。
その中でイメージしていた「ブドウのような香り」になったものがあって、2年目はその酵母を使って造って、3年目に『新潟酒の陣』に出して好評で、今に至ります。

2018年の新潟酒の陣画像

おすすめの飲み方は「ワイングラス」

高橋さん:今でこそ甘くて酸味のある日本酒が受け入れられていますが、当時は「日本酒なのにワインの酵母を使うの?」と賛否両論でしたね。
今どきの食事のバランスに合ったお酒として受け入れられてきました。

ぬるこ:そんな苦労があったのですね。瓶を開けた時の香りの立ち方が華やかで驚きました。

横田さん:醸造して次の日には瓶詰めしてしまうので、新鮮な香りを楽しむことができるようになっています。
高橋さん:香りの高さはぜひ、ワイングラスに入れて楽しんでいただきたいですね。

ぬるこ:まさにワインのような日本酒ですね。温度も18℃とか少し涼しいくらいが良いのでしょうか。

横田さん:そこは5℃~10℃くらいによく冷やして飲むことをお勧めします。
高橋さん:温度が高いと香りが濃厚になるので、燗には向かないと思います。
中には氷を入れて召し上がる方もいらっしゃいますよ。

ぬるこ: 温度帯聞けてよかったです!帰ったら冷蔵庫に入れよう。(冷汗)
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ぬる燗好きのぬるこ
皆さま、言霊って信じますか? 私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」 と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。 新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。

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