第8弾「ワイン酵母の日本酒とは」|【R20ここだけの話】気になる日本酒、語らせて
【R20ここだけの話】~気になる日本酒、語らせて~
2022.09.25
知る人ぞ知る新潟の銘酒について、元日本酒翻訳家が独断で選んだおすすめについて、酒蔵の方を巻き込んで語るコーナー。
今回は、最近目にするようになった “ ワイン酵母 ” を使った日本酒について、越後鶴亀さんに伺いました。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
私の好きなタイプのお酒は「純米酒・普通酒」です。
香りの高い吟醸系ももちろん好きなのですが、
純米酒の魅力は「素材の力」。
同じお米でも、お米のどの味に注目するかで、お酒の味が大きく変わってくるところ。
お水の質を生かして、どんな口当たりのお酒に仕上がるのか。
もう、たまりません!!
冒頭からマニアックな話になりつつありますが、
ここから先、さらに尖った内容になります。
もしかしたら、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
甘酸っぱくて、まさに軽めの白ワインのような、
爽やかフルーティーな味わいのお酒に出会うことが多い気がします。
ワイン酵母仕込みってどんな味?
今回ご紹介するのは、
「越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸」
あれ、吟醸酒じゃないの?と思いますが、
お花やリンゴ、バナナ、洋梨、って聞くあの吟醸香と違ったんです。
なんといいますか、
ブドウの皮のような、華やかでありながら、落ち着いた甘みを感じる香り。
口に含んだ時の味が白ブドウ。
ジューシーで爽やかな酸味。
どっしりした甘口かと思いきや、すっきりした飲みごこち。
そして華やかな旨み。余韻が続きます。
ワイン酵母仕込み 越後鶴亀 純米吟醸(300ml瓶)
一方で、※新政の「No.6」(協会酵母6号)みたいな
「爽やかフルーティー」とは系統が似ているようでちょっと違う感じがします。
※日本醸造協会で頒布している日本酒、焼酎およびワインの酵母菌のこと
なぜ、日本酒の酵母ではなくワインの酵母を使ったのか。
そこで今回は、越後鶴亀の高橋さんと横田さんに「ワイン酵母仕込み」についていくつかお聞きしました。
皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。