【04】救われる場　前編｜まちで踊ろう。by上古町の百年長屋SAN

こんにちは。副館長の金澤です。

5/21『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』出版トークイベントが開催されました！
久しぶりの大人数イベントで、湯気がでそうなほどの熱量に包まれたSAN。
ゲストには、福井県鯖江市からTSUGI・新山さん、奈良県東吉野村からOFFICE CAMPの坂本さん、編集の中井さん。
そして、ヒッコリー・SAN館長の迫が登壇するという、超豪華イベント！！！
「地域」で「デザイン」をする方々の、生き様を垣間見ることができる内容で
会場・オンラインともにたくさんのリスナーの皆さんにご参加いただき、熱い会になりました。

お話ももちろんのこと、少しずつコロナ禍を経て、場の価値が形になっているSANの姿に胸熱くなったりして。
「聞き逃した〜！」という方は、ぜひ、店頭やAmazonでも本の購入ができますので、ぜひ＾＾

今回は「出版記念トーク」ということで、一冊の本を中心に開催されたイベントでしたが、
実はSANにも「上古町編集室」という編集機能があるのをご存知ですか？

ここは、全国各地から集まるさまざまなフリーペーパーや告知情報、
自由に読めるSANの本棚など、紙ものを中心に情報発信しているスペース。
紙情報に圧倒的信頼を寄せるSANの姿勢がよくわかる場所でもあるのです。

そんなスペースへ、ある日、一人の女の子が訪れてくれました。

私のSANでの基本姿勢は、来てくださる方の様子を伺いながら、館内の興味を持っていそうな部分について、やや積極的に話かけるスタイル。
そのために館内には上古町編集室など、さまざまな人の興味をそそれそうなフックを用意しています。

そこで彼女が興味を示してくれたのが、当時SANで配布していた『#しかたなくない』というフリーペーパーでした。

▼フリーペーパー『#しかたなくない』とは
カラダや性にまつわる「しかたなくない」あれこれについて、会話のきっかけとなるトピックやヒントを紹介するメディア。
（URL：https://shikatanakunai.com/）

このフリーペーパーは、日常にある「しかたない」と諦めてきた世の中のあらゆるテーマに対して「しかたなくないよ」という道を示してくれるもの。
昨年末に渋谷のまちをジャックしていた様子を見て、SAN内の文化商店踊り場でも取り扱いをさせていただいたのでした。


正直にいうと、古町を訪れる人が何に興味があるとか、どんなことに悩んでいるとか、10年まちを離れていた私にはあまり想像がつかなくて、実験的に設置してみたところがあり。
実際には、興味を持って手に取る人もいれば、サッと開いて「うわっ」という顔をしてそっと閉じる人も。
（十人十色、こうやって定点観測できるのは人間観察好きにとって、とても楽しい場所でもあるのです）

もちろん「しかたなくない」はフリーペーパーなので、お持ち帰り自由。
喫茶席で読みこんでくれるカップルもいれば、雑に鞄に押し込む老人もいて、さまざまな年代の方が結構な興味を持ってくれたことに意義深く感じたりしていました。

そこへやってきたのが、先述の彼女。

ゆっくりと立ち読みをしたあと（当館、立ち読み歓迎です）、館内を一周して、また立ち読みして。
こちらが少し接客にバタバタしていたことであまり話しかけられずにいたところ、
帰り際の彼女のほうからこちらへ寄ってくれ、そっと一言。


「（本を指差し）救われました」と。

（今回は生意気にも、後編へ続きます。来週をお楽しみに。）

■上古町の百年長屋SAN
場所：新潟市中央区古町通３−６５３
電話：025-378-0593
定休日：火曜日
営業時間：10:00 - 18:00

詳しくは、SAN公式情報をご覧ください。
https://san-kamifuru.jp/
https://www.instagram.com/furumachi_san/

「ゼロニィゴ」は、新潟で人気のグルメ・イベント情報をお届けする、TeNYテレビ新潟のおでかけメディアです。
ランチ、デート、女子会、お買い物情報などを毎日更新！
ブックマークかホーム画面に追加して新潟のトレンドをチェック！

☟記事配信のお知らせはSNSでも
Twitter：https://twitter.com/025teny
Instagram：https://www.instagram.com/zeroniigo/