「遅いだろう!!」
カサハラ
「え!?」
稽古場には、
僕以外のキャスト4人に、
”演出助手”兼”舞台監督”のスラっとした男性。
”キャスト”兼”スタッフ”の小柄な女性。
そして、団長・・・ではなく
白髪でメガネをかけた・・・
梅沢富美男さん似の”強面のお爺さん”(強爺)が、中央に座っていた。
強爺
「何時だと思ってるんだ!」
カサハラ
「え?あ、え!?」
スラっとした男性
「カサハラさん、遅刻ですよ」
カサハラ
「え?!団長さんは・・・」
小柄な女性
「団長は、今日は来ませんよ」
カサハラ
「え!?団長さんに連絡がいってると・・」
スラっとした男性
「団長からは何も聞いてないですよ」
カサハラ
「え?!」
強爺
「いいから、早く入りなさい!」
カサハラ
「は、はい!すみません!!!」
僕は、急いで中に入り、
空いていたパイプ椅子に腰をかけた。
強爺
「君は、主役だよな?」
カサハラ
「は、はい・・・」
強爺
「私が”演出”の稽古に遅刻するなんて、いい度胸してるじゃないか」
カサハラ
「え、ええええ、演出!?」
僕の役者修行1日目は・・
最悪の幕開けとなってしまった。
つづく・・・
いやぁ〜本当に最悪のスタートでした。汗
あの稽古場に入った時の空気感は思い出すと今でも汗が滲むほど、戦慄空間でした。笑
次回!!
まさに、最悪のスタートを切ってしまったカサハラ青年。ただでさえ、恐怖に包まれる中、想像以上の主役という大変さに直面しもう心身ともにボロボロの状態になってしまうのだった。果たして、カサハラ青年の役者修行はどうなってしまうのか・・
お楽しみに〜!
カサハラケント
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