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ブッキング

そして3日後。

僕は都内のとあるスタジオに向かっていた。


そのスタジオは旅劇団の稽古場・・ではない。


実はその前日に事務所から、CM撮影の書類選考が通ったと連絡が入り
急遽オーディションに参加することとなったのだ。


ただ・・・

オーディション時間と稽古初日の開始時間が
ブッキングしてしまっていたため
そのことを電話で社長に伝えると


社長
「とりあえず、オーディション優先で。稽古に遅れることは、団長に伝えておくから安心して」


とのこと。


ちなみに団長というのは、旅劇団のオーディション時に審査員を務めた
”キャップを被ったかわいらしい笑顔のおじいさん”のことらしい。


そして、一緒に審査員席に座っていた
スラっとした男性”演出助手”兼”舞台監督”


小柄な女性は、”キャスト”兼”スタッフ”
(※ストレッチレディーと同じような立場)


とのこと。


カサハラ
「あのキャップのおじいさんが、旅劇団の団長さんだったのか・・・ということは、今回の僕が主役の作品も、きっと団長さんが演出なのだろう・・・


旅劇団のオーディション時は突然、審査内容を変更したりと
油断できない一面もあるけれど・・


常にニコやかな感じの団長さんが演出を務めるのならば・・
きっと稽古も和気あいあいとした雰囲気で進んでいくに違いない。



カサハラ
「よし・・・ちょっとやる気でてきたぞ・・!!」


僕は褒められて伸びるタイプ。



きっと優しい団長さんの元で
今回の”役者修行”はいい経験を積めるはずだ。









その後、CMのオーディションを終えたあと
1時間くらい遅れて、都心から少し離れた稽古場へ到着した。


稽古場はオーディション時と同じ場所で
町内会館のような建物。


カサハラ
(よし、今日初めて会うキャストの方もいるだろうから・・第一印象が大切だ)


そう思い、僕は稽古場の扉を開けて元気よく


「おはようございます!」



と挨拶した。



すると・・・


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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。