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僕の手にブルブルと現れたのだ



その数日後、僕は
”勝負の劇団オーディション”会場へと向かっていた。


会場は、都内とはいえど
かなり郊外に位置する場所で・・・


僕の住むアパートから会場の最寄り駅までは
電車で1時間半近くかかる距離にあった。



「(絶対に遅刻してはならない・・)」


そう前夜から注意し・・
早めに就寝、早めに起床。


数本早めの電車の乗って
移動中もプリントアウトした台本を何度も読み返し・・・


余裕を持って、会場へと向かっていた。


そして、会場の最寄り駅に着くと
地図アプリを駆使して会場の場所を把握。


会場の近くの公園で
約束の時間まで再び台本を読み込んだ。


すると・・・


「(なんだろう・・手が震えてくる・・・)」


緊張はある程度する方だとは自覚している。


しかし・・


”オーディションの前”から
手が震えるなんてことは、これまであまりなかった。


「(そっか・・)」


きっと、今回のオーディションが自分自身にとって
これからの役者人生を大きく左右するものだと

身体の奥底から感じているのだ。


(絶対に失敗できない・・)

(絶対に合格しなければならない・・・)



そんなプレッシャーが・・・
僕の手にブルブルと現れたのだ。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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