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<96> 第6章(最終章)「創り手へ」〜 2つの大きな問題 〜 | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2024.08.01

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「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」とある舞台の打ち上げで、共演者のケイスケから予想もしていなかった話を持ちかけられた。これまでは”出演する”側、ばかりだったカサハラ青年だが、このケイスケの一言をキッカケに・・・そのステージは、だんだんと”創り手”側に、移り変わっていくことになるのだった。これが、カサハラ青年の役者物語の「最終章」となる。

前回までのあらすじ

「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」

とある舞台の打ち上げで・・

共演者のケイスケから
予想もしていなかった話を持ちかけられた。

これまでは”出演する”側、
ばかりだったカサハラ青年だが

このケイスケの一言をキッカケに・・・

そのステージは、だんだんと
”創り手”​側に移り変わっていくことになるのだった。

これが

カサハラ青年の役者物語の
「最終章」となる。

想像以上に僕のことを


ケイスケ
「今回の2人芝居。ケントさんの台本でいきましょう」


カサハラ
「え!?」


ケイスケからの
まさかの一言に僕は驚いた。


カサハラ
「いや、でも、まだまだ完成まで程遠いし・・台本の成熟度としても、ケイスケの方が遥か先を行ってると思うけど・・」


ケイスケ
「俺のは、別にいいんです」



カサハラ
「え?」


ケイスケ
「俺は最初からケントさんの書いた台本でやりたいって思って、2人芝居に誘ったんです」


カサハラ
「・・うん」


ケイスケ
「でも、ケントさんの性格考えると、正直、ちゃんと台本書いてくれるか心配だったんで・・」


カサハラ
「え?」


ケイスケ
書かざるを得ない状況にしてみたんです」


カサハラ
「な、なぬ・・」


ケイスケ
「ケントさん、追い込まれないと何もしない人だから、俺も本気で台本書いて、ケントさんのやる気を促したんですよ」


カサハラ
「そ、そうだったの・・!?」


予想外のことだった。

まさか、ケイスケが
そんなことまで考えていたとは・・


ケイスケ
「で、結果。ケントさんが書いてきてくれた台本・・まだまだ完成まで遠いですけど、めちゃくちゃ面白いです」


カサハラ
「え・・本当?」


ケイスケ
「まだ、ラストまで考えてないって言ってましたけど、どんな展開になるか楽しみですもん」


カサハラ
「そ、それはなんと嬉しい言葉だ・・」


内心ホッとしたというか・・

さすがケイスケだなというところ。


ケイスケ
「これから台本完成まで大変だと思いますけど、楽しみにしてますからね」


カサハラ
「おう!またヤバいと思ったら、俺をどんどん追い込んでくれ〜!」


ケイスケ
「もちろんです。任せてください!」


一番信頼のおける役者仲間は
想像以上に僕のことを理解していたのだ。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。