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<59> 第3章「職業:役者」~ 行き場のない感情 ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2023.08.31

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遂に、役者人生初めての”稽古”に参加するカサハラ青年。紆余曲折ありながらも、何とか食らいついていき、自身の演じる役である”神谷椎太郎”のキャラクターをどんどん作り上げていく中・・本番まであと5日というところで、突然、演出家から「遺族たちにもセリフを与えよう」と切り出された。本来ならば喜ばしい展開のはずだが・・・お芝居ド素人のカサハラ青年にとっては、とてつもないプレッシャーとなり、結局、セリフを与えてもらえずに終わってしまった・・そして、フワフワとした、不完全なままの”神谷椎太郎”というキャラクターを引き下げ、ついに”小屋入り。そして、”場当たり”が行われている最中、完全ヤンキーからとある”お題”を出され・・さらにカサハラ青年は、頭を抱えるのであったが・・・遂に、その正解となる”コミュニケーション”の重要さに気づくことができた。さあ、あとはゲネプロを2回こなしたら、ついに本番開幕。だったのだが・・・

前回までのあらすじ

遂に、役者人生初めての
”稽古”に参加するカサハラ青年。


紆余曲折ありながらも
何とか食らいついていき・・


自身の演じる役である
”神谷椎太郎”のキャラクターを
どんどん作り上げていく中・・

本番まであと5日というところで
突然、演出家から

遺族たちにもセリフを与えよう

と切り出された。


本来ならば喜ばしい
展開のはずだが・・・

お芝居ド素人のカサハラ青年にとっては
とてつもないプレッシャーとなり

結局、セリフを与えて
もらえずに終わってしまった・・


そして、フワフワとした不完全なままの
”神谷椎太郎”というキャラクターを引き下げ
ついに”小屋入り。


そして、”場当たり”が行われている最中
完全ヤンキーからとある”お題”を出され・・

さらにカサハラ青年は、
頭を抱えるのであったが・・・


遂に、その正解となる
”コミュニケーション”の重要さに気づくことができた。



さあ、あとはゲネプロを2回こなしたら、本番開幕。


だったのだが・・・

状況が違うのだ


君たちは、このチャンスを逃すほかない

芝居でアピールして、事務所所属のチャンスを勝ち取ってください




「(うぅ・・またなんてプレシャー何だ・・・)」


Aキャストのゲネプロ後に
演出家から言われたこの二言によって・・・

僕は再びプレッシャーの渦に
巻き込まれることとなった。



のだが・・・


「(いやでも、もしかしたら、何とかなるかもしれないな・・・)」


今回、不思議と僕は
自然と自信が湧き上がってきたのだ。



まぁ、それには訳がある。


今まで僕は・・


どんなオーディション時も
何もない状態で挑戦するばかりだった。


某養成所のオーディションだって
音楽未経験ながら”音楽コース”に準特待生として入所できたり・・


某養成所での最後のオーディションや
今回の舞台のオーディションだって・・

演技未経験ながらも
なんとか”結果”だけはついてきた。


その時のオーディション時に共通するのは
ただガムシャラに、その場その場でベストを尽くそうと
必死になって考えて動いたこと。


きっとそれが、功を奏したのだ。


しかし、正直なところ・・・

最終的には”いい結果”がついてきたけれど
自分自身では腑に落ちないというか・・・


”実力で勝ち取れた”
という気持ちは一切なかった。



だから、オーディションの時も、合格した後も
”不安”だけはいつも僕の周りを憑いて回ってきたのだ。


しかし、今回は・・・・

状況が違うのだ。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。