<18> はい。いきましょう | カサハラケントの【コラムって何書けばいいんですか？】
これまで【完全非公開】だった、私、カサハラケントの俳優人生の裏側を赤裸々につづります。
「絶対にいじるなよ」そう講師”F”に念を押されたカサハラ青年であったが、審査会前夜に”禁断の編集ボタン”を押し、作ってもらったオリジナル曲をサビ以降全部ブチ切るという奇行に走る。そして12月の審査会当日、勝手にキーボードで演奏、サビでレッドクリフ、突然の一人芝居と、やりたい放題のカサハラ青年。しかし、「怒られても当然」の行動だったにも関わらず、講師”F”をはじめ、みんなはとても楽しんでくれた・・そう、マーシーの言う通りだったのだ、僕は勝手にみんなに嫌われると思い込んでいただけだったのだ。「これでなんの迷いもなく“俳優・タレントコース”でオーディションを受けられる」そう思ったカサハラ青年であったが、端から見ていた長髪のいかにも業界人っぽい教務主任だけは、今にもぶちギレそうな表情で、僕の方を睨み付けていた。そして、年明けの1月、「俳優・タレントコース」の審査会に参加したマーシーとカサハラ青年。その審査結果をみてカサハラ青年は、驚愕するのであった・・・
前回までのあらすじ
「絶対にいじるなよ」
そう講師”F”に念を押された
カサハラ青年であったが、
審査会前夜に
”禁断の編集ボタン”を押し・・・
作ってもらったオリジナル曲を
サビ以降全部ブチ切るという奇行に走る。
そして12月の審査会当日、
「勝手にキーボードで演奏」
「サビでレッドクリフ」
「突然の一人芝居」
と、やりたい放題のカサハラ青年。
しかし・・・
「怒られても当然」の行動だったにも関わらず、
講師”F”をはじめ、みんなはとても楽しんでくれた。
そう、マーシーの言う通りだったのだ。
僕は勝手にみんなに嫌われると
思い込んでいただけだったのだ。
「これでなんの迷いもなく
“俳優・タレントコース”でオーディションを受けられる」
そう思った
カサハラ青年であったが・・・
端から見ていた
長髪のいかにも業界人っぽい教務主任だけは
今にもぶちギレそうな表情で、
僕の方を睨み付けていた。
そして、年明けの1月、
「俳優・タレントコース」の審査会に
参加したマーシーとカサハラ青年。
その審査結果をみて
カサハラ青年は、
驚愕するのであった・・・
う、嘘やろ！？
僕は審査会の結果に驚愕した。
「俳優・タレントコース」
1月の審査会参加者の人数は
60人。
その中で僕の順位は
なんと・・・
59位。
そう、ブービー賞だ。
・・・というのは、
あらかた予想通りだったので。
ある程度のショックを受けつつも・・
「まぁ、こんなものだろう」
と、すぐ気持ちを切り替えられた。
が、その次だった。
僕が衝撃を受けたのは・・・・
マーシー、3位。
「う、嘘やろ！？」
僕はビックリしすぎて、
文字通り“腰が抜けそう“になった。
マーシー、なんてヤツなんだ・・・
”音楽コース”の審査会でも、
そんなに上位にいなかったのに・・・
僕はどこかしらで
いくらマーシーに
演技経験があるとは言っても
約１年間演技のレッスンを受けてきた
「俳優・タレントコース」のメンバーの前じゃ
僕と同じようにレベルの違いを
見せつけられるんだろうな～
なんて、思いながら・・・
劣るのは「自分だけじゃないはず」と、
なんとも保守的な考えをもっていた。
しかし、だ。
僕にも、そして
「俳優・タレントコース」のメンバーにも
レベルの違いを見せつけたのは
“マーシー”の方だった。
審査結果を見に来ていた
「俳優・タレントコース」のメンバーも
「誰だ？この3位のやつ！」
「なんか音楽コースから移動してきたらしいよ」
「マジかよ、俺たちの1年間は何だったんだよ・・」
と、掲示板の前でザワついていた。
そんな中、
“渦中の人物”は堂々と
掲示板の前にやってきて、こう言った。
マーシー
「3位か。まぁ、こんなもんだろ」
僕
「マーシー、凄いですね・・
これで本番はパフォーマンス時間を“1分間”もらえますね」
マーシー
「まぁ、何秒であろうと俺には関係ないけどな」
マーシー・・
その実力が明らかになった今、
何を言っても格好いい。
僕
「僕も・・・・マーシーに負けないように頑張ります！」
マーシー
「そうだな。まぁその前に“補講”頑張れよ」
僕
「補講？」
マーシーは審査結果の
“下の方”を指差した。
＝＝＝＝＝＝＝＝
40位以下は「補講」を行います。
担当：教務主任
＝＝＝＝＝＝＝＝
僕
「なんてこった・・・」
カサハラケント (笠原賢人)
1988年5月17日生まれ
新潟県新発田市（旧紫雲寺町）出身
2011年、大学を卒業後、
役者・絵描き・クリエイター活動を開始。
役者としては、
主に舞台(40本以上)やCM等で活動。
絵描き・クリエイターとしては、
個人や企業・行政から依頼多数。
横浜の商業施設でのグッズ販売に、
ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは
自身作成のロゴがメイン採用。
2019年には、
地元新発田市の図書館で個展も開催。
また、2018年からは
新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。
2021年に高校生とともに企画・制作したCMは
「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。
その他にも、
舞台やコントライブの脚本や、
人気バンドユニットの小道具制作など
幅広くクリエイター活動を展開。
将来の夢は、
「新発田で映画を撮る」こと。
そして、全国の人に
「新発田」を「しばた」と
読んでもらえるようになること。
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