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”とある作戦を立てて”

次の稽古までに与えられた
3日間という時間は、あまりにも短く・・

あっという間に過ぎて行った。


この3日間は

「とりあえず昼夜問わず台本を読み込もう」

と最初に決意したのだが・・・


結局2日目には

「いや、ここで頑張り過ぎたところで、大して変わらないだろう」

と思い、いつものように
”まぁ、なんとかなるだろう”スタンスに変更。


まぁ、このスタンスこそが・・

いつも僕に降りかかる
”予期せぬトラブル”に繋がっているのではないか・・・

ということも頭をよぎったけれど
まぁ、結果論だろう。


ということで・・・


台本も
”一応読み込んだ”程度で
稽古場へ向けてに家を出た。


この日の稽古場は、前回同様
電車で片道1時間半の道のり。

毎回、同じ稽古場となると・・・
往復で3時間も時間を溶かしてしまう。


という訳で

移動中に”劇中歌”の音源をミニプレイヤーに取り込んで
少しでも効率よく歌を覚える時間に使いたかったのだが・・・


自宅の電子機器の環境下では
全てが”ボタンのかけ違い”かの如く相性が悪く・・

結局、スラっとした男性(スラ男)さんに
お借りした劇中歌CDは

ミニプレイヤーに取り込むどころか、
1度も再生することなく稽古日を迎えてしまった。



最初はその状況に戸惑いを隠せなかったけれど
時間が経過すれば”劇中歌に関しても・・・

”まぁ、なんとかなるだろう”

スタンスがひょっこり顔を出す。


こんな感じで、1時間半
車窓から都内の景色を眺めながら・・・


”とある作戦を立てて”
少し早めに稽古場へ向かったのであった。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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