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返報性の原理



みなさん普段生活しているなかで、


もし相手から何かを受け取ったときは、
「こちらも同じようにお返ししないと申し訳ない」



という気持ちになる瞬間が、
よくあるのではないだろうか?


実はそれは、

「返報性の原理」と呼ばれる

心理効果の一つである。



今回僕は、
この「ペア演技」審査で


返報性の原理を上手く利用して・・
ヒノ君から“良い評価”を絞りださせようと考えた。



やり方は、とても簡単なことである。



まず、ヒノ君に“先に僕の演技”をしてもらい、
僕がその演技を“絶賛”すればいいのだ。


僕から演技を絶賛されたヒノ君は

例え僕がヒノ君の演技を
全然上手くできなかったとしても・・・


“返報性の原理”により


「自分も褒めてもらったし、
カサハラ君にもお返ししないと申し訳ないな・・」



という心理状況になり・・


必然的に僕の演技を
褒めることしかできなくなるのだ






「完璧や。これならイケる」



悪知恵の働くスピードは天下一品。




早速、僕は、ヒノ君に話しかけた。




「ヒノ君、今日はよろしくね!」



ヒノ君
「こちらこそよろしく~!」




「このペア演技って、たぶん前後半で、
順番に演技する感じだよね?」



ヒノ君
「うん、確実にそうだろうね」



「そしたら・・・」




ここで、仕掛ける。




先に、ヒノ君が僕の演技をしてもらってもいい?
僕、演技経験全然ないから、先にヒノ君の演技見てみたくて・・!



ヒノ君
「う~ん・・・・・・・」




さぁ・・
乗ってこい・・

乗ってこい、ヒノ君・・・!



ヒノ君
「うん、いいよ~!俺から先にカサハラ君の演技するね~!」



「ありがとう~!」



よっしゃ!!!!


これで、僕が先に
“ヒノ君の演技を褒めちぎる”流れは出来た。



あと残される
懸念点は、たった1つ・・・



演出家が全部のペアに
この審査を「やらせるかどうか」だ。



このパターンに僕は、
何度も泣かされてきた。





でも・・



今回だけは、

今回だけは・・



「チャンス」よ、
僕のもとに舞い込んでくれ!





演出家が口を開く


「この審査は全員にやってもらいますので、
これからランダムに3組ずつ指名します。」





「よっしゃ!」




遂にチャンスが目の前に転がってきた。
この好機は絶対に逃してはならない・・・!



演出家
じゃあ、最初は、ソコと、ソコと、ソコのペアからやります。
お題は・・

舞台の本番直前に、舞台袖で待機している様子

という設定で、ペアの相手の演技をしてください。





な、なんていう設定なんだ・・
全く想像がつかない・・




いや・・でも・・


大丈夫だ。



この演技審査を乗り切るための
“必勝法”はすでに完成している。




この演技審査で
高評価を受けることができれば・・・




“逆転の目”は
また生まれてくるはずだ・・





つづく・・

P.S.

しっかり準備してきたことって、なんか空回りすること多いですよね・・汗

ちなみに僕が、この最終日に用意した”調べてきたもの”は、「鳥取砂丘」についてでした。笑

実は大学時代に青春18きっぷを使って、日本全国を鈍行列車でよく一人旅していたんですが、その時に訪れた場所で今も一番思い出に残っているのが「鳥取砂丘」だったので、「鳥取砂丘の”新しい知識”なら、自分のモノにできるはず!!」と当時、張り切って調べました。

すると、日本で一番大きい砂丘は当然「鳥取砂丘」だと思っていたのですが、なんと鳥取砂丘の大きさは日本で2番目で、1番大きいのは青森県にある「猿ヶ森砂丘」という砂丘だったのです・・!という話を、一人旅の実体験に基づいて発表しようと思ったんですが、指名されないというね・・・涙

次回!!

遂に、カサハラケントのコラム第2章「テレビに出る人になりたくて」最終回!!!
およそ7カ月に及んだこのお話もついにピリオドを迎えます・・

高校を卒業し、上京を間近に控えた、まだまだ雪の積もる新潟の3月。車の中で、幼馴染のタカモンとお互いの夢を語り合ったあの日から始まった、カサハラ青年の紆余曲折しながらもゆっくりと「夢に向かっていった」およそ4年間。
いろんなことを乗り越えて?たどり着いた、”舞台のオーディション”。果たして人生を賭けたカサハラ青年の運命やいかに・・

お楽しみに~!!


カサハラケント

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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