顔合わせが終わってから
初回の稽古が始まるまでの間。
”お笑いとは何か”と
自分なりに考えてみた。
その結果・・
お笑いは”3つに分類”される
のではないかという考えに至っていた。
それは
1.パワー系
2.おふざけ系
3.シュール系
の3つ。
そして・・・
台本を読み込んだ上で
僕が決めた方向性は・・
”シュール系”だった。
面白おかしいことを、
至って普通に演じることで生まれる
”ギャップ感”
”クスクス感”
これこそが僕の与えられた
”お化けハンター”の
役割だと解釈していた。
が、しかし・・
実際の稽古初日では
その”シュール系”を披露したところ・・・
演出のトネガワさんに
一刀両断された。
そこで僕は思いっきり
頭を抱えることとなった。
しかし・・
稽古後にUPさんから
『”お化けハンター”というキャラクターの、この作品における立ち位置』
『ケントの立ち位置』
を考えるよう助言をもらい・・
その結果、
自分の出番の直前に
直感的に生まれたのは・・・
「(この停滞した空気をぶち壊すこと、この作品に勢いをつけることこそが・・自分に、そして”お化けハンター”に、求められている役割かもしれない・・!!)」
という結論。
と言う訳で、僕は・・
妖怪ハンターの登場シーンで
とりあえず何も考えず・・・
とにかくセリフ、
動きの全てにおいて
”全力疾走!”
”全力投球!”
で演じてみたのだ。
すると・・・
空気は一変し
稽古場は笑いに溢れ・・
作品に”勢い”というものを
吹き込むことができたのだ。