第12弾「あなたは冷やす?熱燗?」|【R20ここだけの話】気になる日本酒、語らせて
【R20ここだけの話】~気になる日本酒、語らせて~
2022.11.20
知る人ぞ知る新潟の銘酒について、元日本酒翻訳家が独断で選び、酒蔵の方を巻き込んで語るコーナー。
新酒やにごり酒の出る季節。笹祝酒造さんの「低精白生酛にごり酒」の冷やと熱燗でにごり酒の味をレポートします!
冬の到来、にごり酒や新酒の季節。
紅葉シーズンもあっという間。山も街路樹も冬支度が始まっていますね。
新潟市内でも赤や黄色の落ち葉が歩道を彩っています。
湿った落ち葉を踏みしめた時の香ばしく甘い香り、朝のツーンとした冷気を浴びると
「もうすぐ冬が来るんだな」としみじみします。
もうすぐ冬。
日本酒ではしぼりたての新酒やにごり酒がちらほら出てきましたね。
先日、笹祝酒造さんの蔵人の大野さんから
「笹印 低精白 生もと純米にごり酒」の熱燗を頂きました♪
この日の気温12℃。熱燗でじんわり温まりました。
「生もと」と書かれていて、なんとなく酸っぱいお酒なのかな?
と思ったのですが、乳酸のほのかで優しい酸味がおいしかったです。
ここ最近「米米しいお酒」のご紹介が続いていますが、
こちらのお酒は甘酒に近いお米感。
お米の酸味やコクのふくよかさよりも、米麹の優しい味わいを楽しむことができました。
あと、裏ラベル見て気づいてしまったんですが、
このお酒、おすすめの温度帯が広くて、「5℃~55℃」。
こんなに幅が広いお酒を見ると、つい恒例の(?)温度別の飲み比べをしたくなるんですよ。
日本酒温度帯(画像はSAKE TIMES様から引用)
ですが、ここはあくまで「025」の中。
『新潟の美味しい日本酒を知ってもらう』のが目的なので、
私のマニアックな好みは一部封印します。
そこで今回は味の違いが分かりやすい、この温度帯の飲み比べをレポートします♪
「10~15℃」の花冷え温度
「45~50℃」の熱燗(上燗)の温度
にごり酒の熱燗でふと思い出したのが、
第2弾の「かたふね 夏のにごり酒」(竹田酒造様)の中で
「
ぬる燗にしたいときは熱燗の温度で」というお話。
『目指す温度より少し上の温度まで上げると狙った温度帯になる』という解釈をしまして、
おうちでは、
45℃~50℃くらいの温度帯を目指して目標から少し熱めの「55℃」まで温めました。
皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。