【僕たちも楽しめる舞台を】現在(いま)の鼓童とは?メンバー紹介<part4> #8
【鼓童コラム】佐渡を拠点に活動する太鼓芸能集団 鼓童は来年創立45周年を迎えます。今年11月から始まる創立45周年ツアー第一弾「鼓童十二月公演2025」の演出を務める鶴見龍馬が、今回の公演に出演する個性あふれるメンバーを鶴見龍馬撮影の写真とともにご紹介しています。早くも今回が最終回!「これからの鼓童」を背負うルーキーたちをご紹介します!
皆さんこんにちは!鶴見龍馬です!
今回は、いよいよ十二月公演2025メンバー紹介ラスト!
今回の公演のポイントを握るキーマン達を紹介します!
とにかく真っ直ぐ!王道派太鼓打ち!「吉田航大」
航大は僕の2期下の後輩で、
若手時代よりコツコツと努力と実績を重ねてきた職人のような男です
航大の出す音は、彼の性格を表すように実直で、
その真っ直ぐに太鼓と向き合う姿は、
まさに王道派の太鼓打ちと言えるのではないでしょうか
そんな硬派な彼ですが
実は、猫とゲームが好きという意外な一面もあるんですよ(笑)
今回、航大には公演の中で重要な"大太鼓"のパートをお願いしています
若手時代よりコツコツと頑張っている姿を知っているからこそ、
この大役を航大にお願いしようと思いました
みなさまには、ぜひ会場で、
彼の姿や彼が放つ音を全身で感じていただきたいですし、
航大には、今回の作品を通して、
もう一皮もニ皮も剥けて、より航大らしさに磨きがかかっていくことを期待しています!
唄も太鼓も華やか&パワフル!新時代の女性メンバー「新山萌」
ここ数年メキメキと実力をつけ、
笑顔とパワフルな打ち姿で舞台上で存在感を放つ萌!
今でこそ舞台で生き生きと演奏していますが、
研修生の頃の萌は「あまり自分を出せない大人しい子なのかな?」という印象でした
当時から負けん気はあったと思いますが、
普段は基本的に他の子より後ろにいるイメージがありました
そんな萌ですが、今や、
太鼓を打てば「族」のセンターパートや「Wangan」の担ぎ桶太鼓、
数々の曲で重要なパートやソロを務め、
男性陣にも負けないパワフルな打ちっぷりを見せてくれますし
唄を歌えば、伸びやかで力強い歌声を響かせてくれます!
様々なパートを任されてきましたが、
今回の公演では初めて作曲にも挑戦してもらいました!
今回はあえて萌の本来やりたい演奏のスタイルよりも、
慣れないスタイルでの演奏をお願いしましたが、
そこから彼女の新しい魅力があふれてくることを期待しています!
可能性は無限大!成長が止まらない女性メンバー「勝部しずく」
現在の鼓童メンバーの多くは、
幼少期から地元のチームや部活動で和太鼓に慣れ親しんで研修所に入っているのですが、
しずくは、ほぼ未経験の状態から準メンバーまで上がってきた努力の逸材なんです
しずくはとにかく成長速度がすごく、
稽古や公演を経るたびに物事をスポンジのように吸収していってくれます
きっと未経験ゆえに不安も沢山あると想像しますが、
しずくはそのような姿はほとんど見せず、
新しいことにも積極的にチャレンジし、努力を重ねられる強さがあります
今回の公演でも新しいチャレンジをお願いしています!
この先も、先輩たちに食らいつきながらグングンと成長し、
またそこから自分の表現を広げていってほしいです!
その実力は未知数!期待のダークホース!?「原田斗嗣」
香川県出身の彼の特技はうどんが打てる事だそうです(笑)
準メンバーになりたての2、3月頃に、数回一緒に演奏しましたが、
実はその後はずっと別々に活動していたため
大きなツアーで一緒になるのは今回が初めてです
まだまだ知らない面も多いですが、
斗嗣は準メンバーながらに、変拍子の難しい曲や雰囲気を作る曲など、
どんな曲もサラッとこなしてくれるので技術面ではとても頼もしい新人です!
ただ、演奏でエネルギーを出すという点では、
まだまだ自分の枠を超えられない様子が少し見受けられます
是非この作品の中で殻を破り、
パッションモンスターの先輩達に負けないくらい
全力でエネルギーを爆発させてくれることを期待しています!
チャンスをつかむ男!スーパーピンチヒッター!「髙木輝石」
斗嗣と同じく、本年より準メンバーとして活動している輝石
鼓童での夢は大太鼓打ちになることで、
長年大太鼓を打っている見留知弘さんに憧れる若きパワーヒッターです!
そんな輝石の鼓童初舞台は、なんと、
ピンチヒッターから始まりました
準メンバーになって間もない中、急な抜擢にも対応し、
キッチリと舞台を勤め上げてくれました!
輝石は、まだまだ荒削りではありますが、
全力で舞台に向かっていく気合いと強さを持っています
なんの因果か、今回も急なキャスティングとなりましたが、
舞台に全力のエネルギーをぶつけて、このチャンスをものにして欲しいです!
以上、4回にわたりご紹介してきた14名が今回の十二月公演に関わる個性的なメンバー達です!
佑太さんには、”音楽監督”として曲の構成や、
僕の相談役として引き続き作品作りに深く関わってもらっています!
今まさに行っている稽古も、エネルギー全開で、とても良い雰囲気で進んでいます!
佐渡での初演、そして新潟公演まで後少しとなりました
この作品が皆様にどのように受け取っていただけるのか、
劇場で皆様の反応を見るのが楽しみです!
演奏者一人一人が、全力で舞台と向き合っている熱量を
劇場で皆様と共有できたら幸いです
新潟公演はいよいよ来週末開催!
個性と情熱あふれる鼓童メンバーたちがどんな音を響かせてくれるのか、
ワクワクが止まりません!
チケットのお求めはお早めに!
太鼓芸能集団 鼓童.
新潟県佐渡市を拠点とし活動を世界へ広げる。
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。
1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来世界50以上の国と地域で7,000回を超える公演を行う。
劇場公演の他、世界の主要な国際芸術祭等へ多数参加し、近年では、初音ミク、MIYAVIらとの共演、オンラインゲーム「原神」の音楽に参加するなど活動の幅を広げている。2023年、令和5年度文化庁長官表彰。