「とりあえずコース変更は内緒で」
そうガタイのいい人に言われた
カサハラ青年は・・・
大きく、そして深く
悩むことになったのだった。
「このまま隠し続けるのは、
みんなを裏切ってしまう」
そう思い、
マーシーに相談することにした
カサハラ青年であったが、
マーシーからの助言で
「とても大切なこと」気づく。
そして、
12月の定期審査会の前日には、
講師”F”に、
オリジナル曲の編曲・ブラッシュアップをしてもらい、
最高の一曲ができあがる。
その際、「もう絶対いじるなよ」と
講師Fから言われたカサハラ青年であったが、
その夜、まさかの奇行に走り
”禁断の編集開始ボタン”を押してしまうのであった・・・
「すぅ~~~ふぅ・・・・・」
僕は、大きく深呼吸をした。
今日は、ついに迎えた
“12月の定期審査会”当日。
そして、
次は、僕の出番。
この後、
どんな展開が待ち受けているのか・・
緊張と不安で今にも心が
押しつぶされそうになっていた。
それもそのはず。
「もう絶対にいじるなよ」
そう強く念を押された・・
講師“F”に作ってもらった楽曲を
この日の前夜、自宅で
禁断の“編集開始ボタン”を押して・・・
勝手に“いじった”からだ。
まず、
確実に“講師F”は怒るだろう。
まぁそれは仕方ない。
というか最初に謝っておこう。
本当にごめんなさい。
そして、他の講師陣、
音楽コースのみんなもきっと、
ポカンとするだろう。
でも、もう良いのだ。
マーシーの助言のおかげで、
今回ばかりは心が揺るがなかった。
ちなみに、
この日はいつも通り・・
DTM(作曲)の“講師F”に、ボイトレの講師、
パフォーマンスの講師が審査員として入った。
が、もう一人
今回はとても重要な
12月の審査会なので・・
なんと教務主任の、
“長髪のいかにも業界人っぽい人”
も、端の席に腕を組みながら座っていた。
教務主任も
今回は審査に入るとのことだ。
「ひえ~このタイミングかよ・・」