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<51> 第3章「職業:役者」 ~その掌は、異様なほど”真っ白く”染め上げられていた~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2023.06.22

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遂に、役者人生初めての”稽古”に参加するカサハラ青年。紆余曲折ありながらも、何とか食らいついていき、自身の演じる役である”神谷椎太郎”のキャラクターをどんどん作り上げていく中・・本番まであと5日というところで、突然、演出家から「遺族たちにもセリフを与えよう」と切り出された。本来ならば喜ばしい展開のはずだが・・・お芝居ド素人のカサハラ青年にとっては、とてつもないプレッシャーとなり、結局、セリフを与えてもらえずに終わってしまった・・そして、フワフワとした、不完全なままの”神谷椎太郎”というキャラクターを引き下げ、ついに”小屋入り’(劇場入り)”当日を迎えたのであった。

前回までのあらすじ

遂に、役者人生初めての
”稽古”に参加するカサハラ青年。

紆余曲折ありながらも
何とか食らいついていき・・

自身の演じる役である”神谷椎太郎”の
キャラクターをどんどん作り上げていく中・・

本番まであと5日というところで
突然、演出家から

『遺族たちにもセリフを与えよう

と切り出された。

本来ならば喜ばしい展開のはずだが・・・

お芝居ド素人のカサハラ青年にとっては
とてつもないプレッシャーとなり・・・

結局、
セリフを与えてもらえずに終わってしまった・・


そして、フワフワとした不完全なままの
”神谷椎太郎”というキャラクターを引き下げ


ついに、カサハラ青年は

”小屋入り(劇場入り)”
当日を迎えたのであった。



出る側



ついに

“小屋入り”の日がやってきた。


昨日までの
およそ2週間の稽古。


結局僕は

”神谷椎太郎”というキャラクターを
完全な形まで作り込むことは出来ず・・・



不安を抱えたまま
ふわふわと地に足がついていない状態で


小屋入りの日を迎えてしまった。


16時に劇場の前で
集合したキャスト陣は

ストレッチレディに先導されて
メインキャストの方々から順に劇場の中へと入って行き、

僕らオーディション組は、
案内される順番を待つこととなった。


僕にとって

”劇場”に入ること自体は
これが初めてではない。



これまで何回か劇場へ
舞台を”観に行った”ことはあったからだ。


目当ての俳優さんやタレントさんを
生で見ることが出来る

”舞台”というものの特別感。


劇場の受付へと続く長い列に並びながら
まだかまだかと待ちわびた気持ち。


あの時のワクワク感やトキメキ感は
今でも忘れることが出来ない。



しかし・・・


同じ”劇場”に入ることでも
今回は全く状況が違う。


今回は、見る側ではない。


出る側だ。


この緊張感たるや
重圧感たるや・・・


あの時とはまったく別物である。



ストレッチレディ
デハ、残りのミナサン、劇場へお入りクダサイ

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。