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<23> ~ 逆転の一手 ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2022.11.03

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2011年、春。僕は、フリーターになった。“勝負のオーディション”で声を掛けてくれた5社からの誘いをすべて断り、就職活動もしないまま大学も卒業した”何も残らない”僕のもとに、再び現れたのは、あの元アイドルのNさんだった。Nさんは1年前のあの時と同じようにオーディション雑誌を持参し、「深夜ドラマの主役を募る新人発掘オーディション」にエントリーしよう!と、強く後押しをしてくれた。のだが・・まさかの大失態により、「深夜ドラマ」のオーディションのエントリーに失敗。焦りに焦ったカサハラ青年は、自分の条件にあうオーディションを片っ端から応募することに。「とりあえず何でもいいから・・」そんな中「書類審査おめでとうございます!」との一通の連絡が・・それはまだ見ぬ「舞台」というフィールドからの招待状であった。

前回までのあらすじ

2011年、春。

僕は、フリーターになった。


“勝負のオーディション”で声を掛けてくれた
5社からの誘いをすべて断り、


就職活動もしないまま大学も卒業した
”何も残らない”僕のもとに、


再び現れたのは、
あの元アイドルのNさんだった。


Nさんは1年前の
あの時と同じようにオーディション雑誌を持参し、


「深夜ドラマの主役を募る新人発掘オーディション」
にエントリーしよう!と、強く後押しをしてくれた。



のだが・・


まさかの大失態により、
「深夜ドラマ」のオーディションのエントリーに失敗。



焦りに焦ったカサハラ青年は、
自分の条件にあうオーディションを片っ端から応募することに。



「とりあえず何でもいいから・・」



そんな中


「書類審査おめでとうございます!」
との一通の連絡が・・




それはまだ見ぬ、
「舞台」というフィールドからの招待状であった。




“無意識のうち”に突き動かしていたのだ





「舞台のオーディション・・・・



そんなの応募してたっけ?」





僕は自宅に帰ると、
机の上にほっぽり出していた
オーディション雑誌をめくり


“書類通過した舞台のオーディション”


の詳細を確認することにした。



のだが・・




「あれ?全然見つからない・・・」




条件にあてはまるものを
片っ端からエントリーしていったので・・

なかなか該当するページを
見つけられない。




「あ、もしかしたらオンラインサイトの方から
応募したやつだったかも・・・」





僕はスマホを開き、
オーディションのエントリー履歴を
確認することにした。



しかし、
また該当するオーディションは見つからず・・・



「え?こんなに見つからないってことある!?」



とは言っても・・


雑誌と、オンラインサイトの2つの媒体からしか
オーディションにはエントリーはしていない。



「うーん・・もう一回、しっかり探してみるか・・」



そう思い、

再度オーディション雑誌を開き、
今度は1ページ1ページ隅々まで探してみたところ・・・





「あった!てか、小さすぎやろ!!」




『募集中のオーディション一覧』


と書かれたページの
ちょうど真ん中らへんにこっそりと


“舞台のオーディション”の
募集要項が記載されていた。





自分の感覚では、
各ページの見出しになっているような


“大きめのオーディション”を
メインに応募していったつもりになっていたので、




まさか、


こんなに“小さくこっそり掲載されている”
オーディションにエントリーしていたとは・・



まったく思ってもいなかったのだ。




「あの時は、それほど必死になって、
条件にあうオーディションに応募していたんだな・・・」




Nさんから勧められた


『深夜ドラマの主役を募る
新人発掘オーディション』



そのエントリー〆切を
“うっかり”逃してしまった時の


すさまじい焦りと言うものが・・



その時の僕を、
“無意識のうち”に突き動かしていたのだ。




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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。