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<36> 第3章「職業:役者」~ ビルの爆破解体 ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】 | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2023.02.09

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怒涛のオーディションの先に、ついに「舞台の出演」を勝ち取ることができたカサハラ青年。しかし、”配役”については何も聞かされことなく、稽古の初日を迎えることとなる。ありとあらゆる可能性を考え、自分に与えらる配役が何なのか推測するカサハラ青年であったが、その予想はどんどんと裏切られ、稽古初日の最後に演出家から発表された配役は”遺族C”という、いわゆるモブキャラ。そう、アンサンブル(エキストラ)だったのだ・・・

前回までのあらすじ

怒涛のオーディションの先に、

ついに「舞台の出演」を
勝ち取ることができたカサハラ青年。

しかし、

”配役”については何も聞かされことなく、
稽古の初日を迎えることとなる。



ありとあらゆる可能性を考え、

自分に与えらる配役が何なのか
推測するカサハラ青年であったが、

その予想はどんどんと裏切られ
稽古初日の最後に演出家から発表された配役は

”遺族C”という・・・

いわゆるモブキャラ。


そう、


アンサンブル(エキストラ)だったのだ・・・



第3章「職業:役者」登場人物の簡単な相関図

シンデレラストーリー



”遺族C”



それが・・・


僕の役者人生で与えられた、
初めての役名だった。



“遺族C”




それは・・


役名ではあるが、
「名前」ではない。



遺族“たち”と記された
台本の文字の中に組み込まれた。


モブの一人。


つまり・・・


アンサンブル(エキストラ)なのだ。



その役名を与えられた瞬間、

僕の中に湧き上がった感情。


それは、ただ一つ。






「歓喜」だった。




全身に鳥肌が立った。


僕は、嬉しかったのだ。



どんな役でも構わない!


どんな形でも構わない!



役名を与えられたことが・・・

役者人生のスタートを
切る実感を得られたことが・・・


心の底から嬉しかったのだ。



役者人生が最初の役が
“遺族C”・・いいじゃないか!




最高の配役だ。




ここから、
僕の“シンデレラストーリー”がスタートする。



最初から順調な役者生活なんて、
おもしろくない。



いつかこの日の
“遺族C”というネタ

陽の目を浴びる
瞬間が訪れるはずだ・・!



今日から僕は・・

ここから僕は・・


飛び立つんだ!


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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。