そして、翌日。
稽古参加2日目。
同じ時間、同じ場所で
この日も稽古がスタートとなる。
「あれ?」
稽古開始前、無事に到着した僕は
スタジオの中を見渡してあることに気が付く。
「昨日に比べて、参加者の人数が少なくない?」
そう、確実に少ない。
主役の人はいるが、
容疑者役の8人のうち数人は
この時点で、
稽古場にいなかった。
すると・・
ストレッチレディ
「今日は、メインキャストの数名が、他の現場でお休みになります。」
「なんやて!?」
ストレッチレディからの
アナウンスだった。
“他の現場で、稽古欠席”
な、
な、
なんて、カッコいいんだ!!
僕は、
勝手にテンションが上がっていた。
「他の現場でお休みだなんて・・
そりゃもう“売れっ子役者”の証!!」
言ってみたい!
僕も、言ってみたい!!
いや違う!
僕も、言われてみたい!
妄想1
「カサハラさん、今日は他の現場で稽古お休みです~!」
妄想2
「さすがカサハラさん、やっぱり売れっ子は違うなぁ~」
妄想3
「僕もカサハラさんみたいに、
いろんな現場で必要とされる役者になりたい!!」
なんて・・・
僕も言われてみたい~!!!
相も変わらず我が妄想は、
一度始まると止まらない。
が、しかし
今回は、
割と早く現実に戻った。