稽古参加2日目も
刻々と時間は過ぎてゆく。
特に2日目は
参加人数も多く・・
すべてのシーンで
“A・Bのダブルキャスト”の
2パターンの稽古が行われるため・・
稽古の進み具合も
前日の“倍の時間”を要して進んでいた。
「見学するだけでも勉強になることは間違いない。でも・・あと本番まで2週間を切った中で、まだ一度も“遺族たち”のシーンをやれていないのは不安過ぎる・・・」
こういうのは、普通なのか?
周りを見ても、稽古の進行具合に
難色を示しているキャストの方は
特にいない様子。
でも・・
僕にとっては
初めての舞台だから・・
少しでも安心して、
自信を持って本番に臨めるように
早く自分の本役のシーンを
稽古してもらいたい・・
そう、願うばかりだ。
ちなみに・・
遺族たちの登場するシーンは
この舞台では中盤以降。
合計4回、登場予定。
それぞれの登場時間も
それほど長い訳ではないのだが・・・
とにかく・・
インパクトが凄まじい!!
“遺族たち”は
作品の空気を一変させる役割を持っており
その異質な集団は、
登場するだけで見る者すべてに
“恐怖”を与えかねないであろう
そんな役柄だった。
だからこそ・・
早く稽古がしたいのだ!!
台本を読むだけで
感じるこの恐怖を・・
ちゃんとお芝居で
“表現”できるか・・・
いや、あの演出家の言い方では
“表現”という言葉遣いは間違いだ。
この恐怖を
“醸し出す”ことができるのか・・
それがとても重要なのだ。
早く稽古がしたい・・
早く稽古がしたい・・・
稽古の進行具合と、
時計の針を確認しているうちに
時間は刻々と進んでいき・・
結局、この日は
タイムアップ。
ちょうど
“遺族たち”が登場する直前で
参加2日目の
稽古は終了してしまった。