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もはや、恐怖である・・




「やべぇ、全然台本読み終わらない・・」




舞台の上演時間は、
だいたい2時間くらいのものが多い。



その2時間分のセリフが詰まった台本は
およそ100ページ以上に及ぶ。


とは言っても、
黙読して早読みすれば


普通ならば“1時間”もかからず
読み終えることができるだろう。



しかし・・・


僕の場合、
“そう”ではない。


実は僕、

“活字”を読むのが、
大の苦手なのである。



漢字が読めないとか、
難しい言葉が分からない、


という訳ではないのだが・・


何度も、何度も、
同じ行、同じページを読み返さないと・・


頭の中でそのシーンや場面の
イメージを“具現化”することができないのである。




そんな感じだから、学生時代、
国語のテストはとても苦手だった。


早く読もうとすれば頭に入ってこないし、
ゆっくり読めば答案を書く時間がなくなってしまう。


「文系」と言われる科目は
揃いもそろって、平均以下の成績だった。


さらに、それに加えて


苦手なことはトコトン
集中力が続かないタチなため・・


眼では文字を読み進めているつもりでも

無意識に頭の中では全く違うことを
想像してしまっていることが本当に多い。




例えば、
ミステリー小説を読んでいるとき

ふと気が付くと、

頭の中では鳥取砂丘を旅していた
想い出を振り返ったりしている。



文章量の多い漫画を
読んでいるときもそうだ。


気が付けば、

中学校時代の陸上部の
キツイ練習メニューを思い返していたりする。




もう、自分でも意味が分からないのだ。



そんな状態だから、
数ページ進んだあとに・・


「あれ?今、何を読んでたんだっけ・・!?」


と、なり

数ページ前に遡って
読み返すという作業が

15分に一度は訪れる。



そんな男が、これから・・


「役者」という道を
歩み始めようとしている。



もはや、恐怖である・・

ちゃんと、やっていけるのかな僕・・



いや、大丈夫。


やっと掴んだ夢への第一歩なのだから。


大丈夫だ。


今は、そう言い聞かせるしかない。



と・・



台本を読みながら、
こんな感じで僕の頭の中は脱線し続けている。




そんなこんなで、
初稽古の前夜は・・・



すでに
午前3時を迎えていた。


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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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