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ひとつの疑問が頭をよぎる




そして・・


そんな能力の弱点に加えて、
さらに拍車をかけるように・・



現時点で、どの役を
演じるか分からないというのは・・



僕にとっては、
かなり“ヤバイ状態”であった。


もし舞台経験者であれば、
いろんな現場を経験しているはずなので


稽古の初日に、
突然配役を伝えられたり・・


不測の事態で
配役の変更なんかがあった場合も・・


その場で上手く
やり過ごすこともできるだろう。



しかし・・


“完全ド素人”な僕の場合は、
稽古当日に急遽配役を伝えられたとしても・・



何もできるはずがない。


しかも


今回は、すでに一週間早く、
プロの役者の方々は稽古をスタートしている。


ある程度形が
出来上がっているであろうお芝居の中に・・


こんな活字を読むのもままならない男が
放り込まれたらどんなことになるか・・



想像は容易いはずだ。



嫌、ダメだ!


稽古前夜にこんな
ネガティブなことばかり考えていられない・・!


すでに時刻は
午前3時を回っている。


明日の稽古参加の初日に
万全状態で臨むためには


今できることを
しっかりやるべきだ・・!




ということで、
一旦気持ちを切り替えて


僕は冷静に考えてみた。


すると・・・

ひとつの疑問が頭をよぎる。


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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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