完全ヤンキー
「あれは、ホンマに千載一遇のチャンスやったからな~!って言っても、急に突飛なセリフをつっ込んだり、芝居の流れを無視したセリフを入れるのはアカンから、その場の空気や流れを読みながら、他のキャストさんとも目を合わせながら、なんとかその場で差し込める”最善のセリフ”を考えて、飛び込んでみたんや」
カサハラ
「なるほど・・ただ、セリフを差し込むことだけを考えるんじゃなくて、そんな深いやりとりが、あの最中に行われてたんですね・・」
完全ヤンキー
「せやで~!そのあと演出家からOKもらえたときは、ホッとしたもんやな~」
カサハラ
「なるほど・・僕には全然分からなかったですね・・・」
完全ヤンキー
「まぁ、ケントにとっては初めてのことだらけやしな、あれは、なかなか難易度の高い演出家からの要求やったわ~」
カサハラ
「あ、ちなみに・・・」
完全ヤンキー
「なんや?」
カサハラ
「さっき『”そういう効果”がでたか』って言ってましたけど・・・完全ヤンキーさん的には、それとはまた違う効果を予想してたんですか?」
完全ヤンキー
「ああ、せやな~”目が合う”って言うのが、ケントにとっての正解やったかもやけど、
俺的には、別の効果が生まれるんやないかって思ってたんや」
カサハラ
「別の効果?それは・・教えてくれますか?(笑)」
完全ヤンキー
「ええで~(笑)それは・・・」
カサハラ
「それは?」
完全ヤンキー
「”外からの役作り”や」