カサハラ
「外からの役作り?」
完全ヤンキー
「まぁ、役作りってのは、いろんな方法があると思うんやけどな、稽古場で感じたケントの役作りのアプローチの仕方って、”内側からしっかりキャラクター”を作り上げていく感じなんかなと思ったねん」
カサハラ
「・・・確かにそうですね。僕もまだどうやって役作りしていくのが良いのか分からない部分は大きいですけど・・とにかく”神谷椎太郎”としてその場に立てるように、神谷椎太郎の“内面の部分”をずっと探求していたと思います」
完全ヤンキー
「せやろ?その”内側”から作る方法って、間違いなく正しいと思うんやけど・・・やっぱ難しよな?」
カサハラ
「はい・・・難しいです・・(涙)」
完全ヤンキー
「ってことで、俺が考えたケントの突破口は、”外からの役作り”やったねん」
カサハラ
「外からの・・・って、一体どういう役作りですか・・?」
完全ヤンキー
「まぁ、簡単なことや。そのキャラクターを”外見から作り上げる”ってことや」
カサハラ
「外見から・・?」
完全ヤンキー
「このアプローチの仕方してる人も結構いてな~、先にそのキャラクターの”外見を作り上げることで、自然と中身が出来上がってくる”って方法や」
カサハラ
「そんな役作りの仕方があるんですか?!」
完全ヤンキー
「あるんやで~!先に外見を作り上げると、その外見に“中身が歩み寄っていく”って言うかな~そのキャラクターの性格とかテンションが自然と湧き上がってくるらしいねん~」
カサハラ
「へぇ・・・でも、本当にそれで、上手く行くもんですかね・・?」
完全ヤンキー
「まぁ、コスプレしてる人を想像したら分かりやすいかもな~」
カサハラ
「コスプレ・・・ですか?」