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<49> 第3章「職業:役者」 ~ 本質は“もっと単純なところ”に ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2023.06.08

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遂に、役者人生初めての”稽古”に参加するカサハラ青年。紆余曲折ありながらも、何とか食らいついていき、自身の演じる役である”神谷椎太郎”のキャラクターをどんどん作り上げていく中・・本番まであと5日というところで、突然、演出家から「遺族たちにもセリフを与えよう」と切り出された。本来ならば喜ばしい展開のはずだが・・・お芝居ド素人のカサハラ青年にとっては、とてつもないプレッシャーとなり・・結局、何もセリフを話すことが出来なかったのだった・・・

前回までのあらすじ

遂に、役者人生初めての
”稽古”に参加するカサハラ青年。

紆余曲折ありながらも、
何とか食らいついていき・・・

自身の演じる役である
”神谷椎太郎”のキャラクターを
どんどん作り上げていく中・・


本番まであと5日というところで
突然、演出家から

遺族たちにもセリフを与えよう

と切り出された。

本来ならば喜ばしい
展開のはずだが・・・

お芝居ド素人の
カサハラ青年にとっては、

とてつもないプレッシャーとなり・・

結局、


何もセリフを話すことが
出来なかったのだった・・・



深く、深く・・・



「(神谷椎太郎として、生活してみよう・・!)」


僕はヒノウエさんの
助言を参考に、もっと深く・・

神谷椎太郎と言う
キャラクターが

僕の中の
奥底から顔を覗かせるように・・



神谷椎太郎として
自然と身体が動き・・・


そして、

自然と声を発するまで・・


深く・・


深く・・


でも・・・



「(本番まで、時間がなさすぎる・・!!)」


そう。

本番までは、あと5日。


さらに言えば・・

小屋入り、場当たり
ゲネプロなどのスケジュールを除けば・・


このスタジオで稽古できるのは、
今日を含めてたった3日間。


しかも・・

この日の稽古も
現時点ですでに終盤を迎えている。


演出家から突如

<span>『セリフを与えよう』

<span>『自由にセリフを話してごらん』

などと無理難題を要求され・・・


でも、これはきっと普通なら
役者にとっては非常に嬉しいことなのだろうけど・・


完全なド素人な僕にとっては
本当に”何も分からない”状態。



与えられた
チャンスの時間も・・・



僕は、ただただ
立ち尽くすしかできなかった。
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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。