毎週末のレッスンは、本当にキツイもの。
でも僕には・・
これほどまでに没頭して追求し続けることができる
”リアル演技”というものに出会えたことで
そのキツさを超えるほどの、面白さ、充実感があった。
しかし・・・
それとは裏腹に、舞台や映像の現場で感じる
”違和感”がどんどん大きくなっていった。
それは・・・
”表現演技”を求める人たちとの対立である。
社長が演出する舞台では
”リアル演技”を追究する役者たちにとっては、
社長の演出の意図、内容を理解するのはもちろん可能である。
しかし・・
普段”リアル演技”ではなく
”表現演技”をされている役者の方々にとっては、
社長の求めるモノが簡単には
理解できるものではなかったようで・・
たびたび対立する場面が見受けられた。
そして、僕の経験した
映像の現場もである。
映像の現場(CMや再現VTR)では、
演技の内容などは、その場で監督からの指示が入り
その通りに動いて、しゃべって、“表現する”ことで・・OKが出される。
また、場合によっては、違うパターンを撮りたいとなり
その場で演技プランが一新されることもしばしば。
もはや、そこに
しっかりと作り上げた
”リアル演技”というものを持ち込むことは不可能。
どれだけ”臨機応変”に監督の指示に従って
“表演演技”を行えるかということが重要視されていた。
そう・・・
社長の求める
そして、僕が追究する”リアル演技”は、
すべての現場で
受け入れられる代物ではなかったのだ。