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すべての現場で、受け入れられる代物ではなかった



毎週末のレッスンは、本当にキツイもの。


でも僕には・・

これほどまでに没頭して追求し続けることができる
”リアル演技”というものに出会えたことで

そのキツさを超えるほどの、面白さ、充実感があった。


しかし・・・


それとは裏腹に、舞台や映像の現場で感じる
”違和感”がどんどん大きくなっていった。


それは・・・


”表現演技”を求める人たちとの対立である。


社長が演出する舞台では

”リアル演技”を追究する役者たちにとっては、
社長の演出の意図、内容を理解するのはもちろん可能である。


しかし・・


普段”リアル演技”ではなく
”表現演技”をされている役者の方々にとっては、

社長の求めるモノが簡単には
理解できるものではなかったようで・・


たびたび対立する場面が見受けられた。


そして、僕の経験した
映像の現場もである。


映像の現場(CMや再現VTR)では、

演技の内容などは、その場で監督からの指示が入り
その通りに動いて、しゃべって、“表現する”ことで・・OKが出される。


また、場合によっては、違うパターンを撮りたいとなり
その場で演技プランが一新されることもしばしば。


もはや、そこに

しっかりと作り上げた
”リアル演技”というものを持ち込むことは不可能。


どれだけ”臨機応変”に監督の指示に従って
“表演演技”を行えるかということが重要視されていた。


そう・・・


社長の求める
そして、僕が追究する”リアル演技”は、


すべての現場で
受け入れられる代物ではなかったのだ。
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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。