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”究極の表現演技”


社長
違和感の正体に気が付いたかい?


カサハラ
「はい・・」


社長
この違和感は、うちに所属する役者たち、君の先輩たちも、もちろん気が付いたもの


カサハラ
「先輩方もですか?」


社長
そう。そして、彼らには日本で役者として活動していく為には、“リアル演技”と対極にある”表現演技”も身につける必要があると伝えました。そして、先輩たちはその両方を身に着けていきました


カサハラ
「え・・・?先輩たちは、どうやって”表現演技”を身に着けたんですか・・?」


社長
君は、”表現演技”ってどんな印象を持っているかい?


カサハラ
「えーっと、表現演技は・・・身振り手振りで表現をして、見ている人に分かりやすく伝える、って感じですかね・・・?」


社長
うん、まぁイメージとしては間違っていないね。じゃあ、そういう演技を一番必要とするのはどんな相手の時だと思う?


カサハラ
「えーっと・・・すみません、わかりません・・・」


社長
子どもだよ


カサハラ
「・・・子ども?」


社長
そう。何かを伝えるとき、大人を相手にするよりも、子どもに伝えるときの方が、分かりやすく、丁寧に表現しなければ、ちゃんと伝わらない。それは、なんとなく分かるよね?


カサハラ
「はい・・・確かにそれは分かります」


社長
ってことで、君は、これに挑戦しなさい


カサハラ
「え?」



社長は、とあるチラシを取り出し、僕に手渡してきた。


カサハラ
「・・・・劇団員、募集・・これって・・?」


社長
ここは、1年間”日本全国各地の小学校”を旅回りする劇団で、今回、新しいキャストを募集しています


カサハラ
「え?・・つまり・・・」


社長
カサハラ君、これから1年間、全国を回って、小学生を相手に、”究極の表現演技”を身につけてきなさい


カサハラ
「・・・・・えぇ!?」




つづく

P.S.

いやぁ~。ここからカサハラ青年の、役者人生の方向がどんどんと変化していくきっかけになりますね・・・でも、思い返すと、いつも何かに行き詰りそうになった時は、何かターニングポイントがあったんだなって、思いますね~!


(※ちなみに・・・映像の現場でリアル演技が通用しなかったのは、僕がこの時までに経験した撮影現場に関することでして・・・その後に経験した、映画やドラマの撮影などでは、”リアル演技”が重宝される現場も沢山ありました・・☆


次回!!

社長からの”とある話”それは、”究極の表現演技”を身に着けるための、”修行”の提案だった。果たして、カサハラ青年はどんな返答をするのか・・・

お楽しみに~!!


あ!すみません!
来週は1週お休みで・・・


次回のコラム更新は
11月30日(木)となります!


ちょっと、カードゲーム制作の方で
進展がありすぎて、あたふたしておりまして・・・

また、この話は許可OKだったら
”番外編”でお話ししますので・・・・m(__)m


カサハラケント

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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