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通し稽古



そして翌日以降も
同じように稽古は続いていった。


容疑者8人のメインの稽古

そして

刑事シーンや遺族のシーンも
その合間に随時行われてきた。


そして

本番まで1週間を切ると


作品の完成度も
かなり高まっていき・・


“通し稽古”
行われるようになってきた。


(※通し稽古とは、お芝居の最初から最後まで、全編止めずにお芝居を行うこと)



本番と同じように
頭からラストまでを一気に通してみると


これまでシーン毎の稽古で
ぶつ切りとなっていた点たちが・・



どんどんと1つの線となってゆく。



それは、

全体のお芝居だけに留まらず・・


それぞれの
“役の感情”というものも



一本の直線で結ばれる
感覚を肌で感じることが


できるようになってきた。



「(舞台稽古って、本当に凄い・・!こうやって、1つの作品が、1つの役が出来上がってゆくんだ・・)」



僕は、その過程に
大きな感動を覚えた。



ちなみに通し稽古は、
本番と同じ尺で行われるので・・


1回の通し稽古で
2時間近くの時間を要することになる。



そうすると、おのずと1日の中で
稽古ができる数も限られてくることになり・・


本番1週間を切ってからの
毎日の稽古スケジュールとしては・・・



稽古の冒頭に演出家が
“気になるシーン”の稽古をしてから

“1回目の通し稽古”。


通し稽古のあとは
長めの休憩時間をとって・・


そのあとは、

1回目の通し稽古で演出家が
“気になったシーン”の稽古を行い・・


夕方から、
“2回目の通し稽古”。



そして

2回目の通し稽古が
終わるころには

ちょうど稽古の
終了時間である21時となり・・・



そのまま、
その日の稽古は終了。



という流れで、
日々の稽古を過ごすこととなった。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。