「(ほ、本当に・・・・真っ暗だ・・・)」
僕は、あまりの暗さに驚いた。
スタジオでの稽古では
微かな隙間明かりなどがあったため・・
少し時間がたつと暗闇の中でも
人の動きやら何やらが
うっすら見えることはあった。
しかし
劇場というものはやはり凄い。
客席にも、舞台上にも
僅かな光漏れすらない。
ステージ上は完全な
「暗闇」と化したのだ。
すると客席で
小さな懐中電灯のあかりがついた。
舞台監督だ。
舞台監督は台本を確認しながら
みなに聞こえる声で
「では、冒頭のシーンから、場当たりを開始します!ステージ上のみなさんは、完全に暗闇の中でのお芝居になりますので、細心の注意を払いながら確認をお願いします!では、スタートしていきます!」
そう言うと
舞台監督は懐中電灯の明かりを消した。
すると・・
また、完全な暗闇となった。
「(こんな暗闇だと、客席にいる僕らだって不安になってしまうのに、これから場当たりとは言え、”お芝居”をする容疑者役のみなさんは大丈夫なのだろうか・・・怪我とかなければ良いけど・・・)」
僕は、変な胸騒ぎがし始めた。
「では、いきます!よーい、ハイ!」
そして・・
舞台監督の合図をきっかけに
“冒頭のト書きのシーン”の
場当たりが開始した。
つづく・・・
いやぁ~、いろいろ思い出しますね。笑
基本的に舞台用語やらそう言うのは完全なる無知状態だったので、恥をかかぬようにと、まずは完全ヤンキーさんに何でも聞いてました。初めての舞台はそういう角度からも、やっぱり思い出に残っているエピソードは沢山出てきます。笑
次回!!
初めてのことを一つ一つ覚えて、乗り越えて、なんとか自分の”場当たり”の順番まで回ってきたカサハラ青年。本番は2日後、まだ”場当たり”の状態であるにも関わらず、初めて”舞台上でお芝居”するという状況に、緊張はピークに達してしまう…こんな状態でカサハラ青年は、果たして無事に本番を迎えることが出来るのか・・・
お楽しみに~
カサハラケント
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