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変な胸騒ぎ



「(ほ、本当に・・・・真っ暗だ・・・)」


僕は、あまりの暗さに驚いた。


スタジオでの稽古では
微かな隙間明かりなどがあったため・・


少し時間がたつと暗闇の中でも
人の動きやら何やらが


うっすら見えることはあった。



しかし

劇場というものはやはり凄い。


客席にも、舞台上にも
僅かな光漏れすらない。


ステージ上は完全な
「暗闇」と化したのだ。


すると客席で
小さな懐中電灯のあかりがついた。


舞台監督だ。


舞台監督は台本を確認しながら
みなに聞こえる声で


では、冒頭のシーンから、場当たりを開始します!ステージ上のみなさんは、完全に暗闇の中でのお芝居になりますので、細心の注意を払いながら確認をお願いします!では、スタートしていきます!



そう言うと
舞台監督は懐中電灯の明かりを消した。



すると・・


また、完全な暗闇となった。



「(こんな暗闇だと、客席にいる僕らだって不安になってしまうのに、これから場当たりとは言え、”お芝居”をする容疑者役のみなさんは大丈夫なのだろうか・・・怪我とかなければ良いけど・・・)」




僕は、変な胸騒ぎがし始めた。




では、いきます!よーい、ハイ!


そして・・

舞台監督の合図をきっかけに
“冒頭のト書きのシーン”の


場当たりが開始した。



つづく・・・


P.S.

いやぁ~、いろいろ思い出しますね。笑
基本的に舞台用語やらそう言うのは完全なる無知状態だったので、恥をかかぬようにと、まずは完全ヤンキーさんに何でも聞いてました。初めての舞台はそういう角度からも、やっぱり思い出に残っているエピソードは沢山出てきます。笑


次回!!

初めてのことを一つ一つ覚えて、乗り越えて、なんとか自分の”場当たり”の順番まで回ってきたカサハラ青年。本番は2日後、まだ”場当たり”の状態であるにも関わらず、初めて”舞台上でお芝居”するという状況に、緊張はピークに達してしまう…こんな状態でカサハラ青年は、果たして無事に本番を迎えることが出来るのか・・・


お楽しみに~



カサハラケント

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。